安全なダイビングに必須!ダイブコンピューターの基本と選び方を解説

更新日:2023.09.09.Sat   投稿日:2020.05.07.Thu

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安心・安全にダイビングをするために重要なのが、「ダイブコンピューター(ダイコン)」です。ダイブコンピューターの価格は2万円~15万円とやや高価ですが、ダイバーにとって怖い減圧症を予防してくれるなど、ダイビング中に役立つ機能を持っています。この記事では、ダイブコンピューターの仕組みや基本知識のほか、失敗しないダイブコンピューターの選び方を解説します。これからダイビングをはじめてみようとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。

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ダイブコンピュータって何?ダイバーの安全を守るための必須アイテム

ダイブコンピューター(Dive Computer)とは、水温、水深、潜水時間など、ダイビング中にダイバーが知りたいデータをリアルタイムに表示してくれる端末です。「DC」や「ダイコン」と呼ばれることもあります。ベテランのダイバーはダイブコンピューターを携行し、「今潜っているところは安全か」「体に必要以上の負担がかかっていないか」を確認しています。安心・安全にダイビングを楽しむため、欠かせないアイテムがダイブコンピューターです。

ダイブコンピューターは、腕時計のような形の「リストウォッチ型」と、空気を吸うためのレギュレーターに装着する「コンソール型」の2種類があります。コンソール型には、レギュレーターを通じてタンクの残圧を読み取り、残りの潜水可能時間を自動で計算するタイプも存在します。リストウォッチ型であれコンソール型であれ、目的や用途に合ったものを選ぶことが大切です。

減圧症状から身を守るダイブコンピューター「無減圧潜水時間」をチェックしよう

ダイブコンピューターの最大の役割は、ダイバーを「減圧症」から守ることにあります。減圧症とは、血液や体組織に溶け込んだ窒素が、圧力の減少によって気泡化し、疲労感や体の痛みを引き起こす状態のことです。最悪の場合、水中で重度の障害を引き起こすリスクがあります。水深が深く、大気圧が小さい場所に滞在するダイバーが、もっとも気をつけるべきなのが減圧症です。

減圧症を防ぐために役立つのが、ダイブコンピューターです。ダイブコンピューターは、「無減圧潜水時間」を計測することができます。無減圧潜水時間とは、現在の水深にとどまることができる制限時間のことです。ダイブコンピューターは、現在の水深データと、潜水時間から推定される窒素量をもとに、無減圧潜水時間をリアルタイムで計算可能です。あくまでも理論値ですが、無減圧潜水時間を守って行動すれば、減圧症にかかるリスクを減らすことができます。ダイビング中にダイコンで無減圧潜水時間を確認したいときは、「NDL(No Decompression Limit)」と表示されている場所をチェックしましょう。

■減圧症とは?

ダイブコンピューターを選ぶ3つのポイント


ダイブコンピューターは機種やメーカーによって性能や使いやすさが大きく違います。ダイブコンピューターを選ぶなら、まず「無減圧潜水時間」が水中でも見えやすいかをチェックしましょう。そのほか、インターフェースの使いやすさや、コンピュータの電池や充電の持ちのよさもポイントです。

「無減圧潜水時間」がわかりやすく表示されているか

ダイブコンピューターの最大の役割は、無減圧潜水時間を計算し、減圧症を予防することにあります。ダイブコンピューターを選ぶなら、無減圧潜水時間が大きく、わかりやすく表示されているものを選びましょう。見た目がコンパクトで、デザイン性が高くても、数字の視認性が低いと感じるダイブコンピューターはあまりおすすめできません。機種によっては、無減圧潜水時間が少なくなると自動で警告音を鳴らしてくれるダイコンもあるため便利です。

ボタンやインターフェースの使いやすさ

同様にして、ダイコンのボタンが押しやすいか、インターフェースが使いやすいかも重視しましょう。水中の手先の感覚は陸上とは違います。また、ダイビング中はグローブを着用します。何度もボタンを押さないとモードを変更できないダイコンや、ボタンを押し込みにくいダイコンは、潜水中に不便を感じることが多いです。実際に手にとってみて、使いやすい機種を選びましょう。

電池がソーラー式か充電式か

そのほか、電池の種類も要チェックです。ダイブコンピューターに使われる電池は、「ソーラー式」「充電式」「電池交換式」の3種類です。電池交換式は電池の交換に費用がかかり、いざというときに使えないこともあって、最近の機種ではあまり採用されていません。ソーラー式はほとんど電池切れの心配がありません。充電式は自分で充電する必要がありますが、ソーラー式よりも安価な機種が多いです。予算に合わせ、自分に合う電池の種類を選びましょう。

ダイブコンピューターの基本を理解して安全なダイビングを

今回は、ダイブコンピューターの基本知識や選び方を解説しました。ダイブコンピューターは、水深や水温、滞在時間など、さまざまなデータを表示してくれる端末です。とくに安心・安全に潜水できる「無減圧潜水時間」を知ることができるため、減圧症を予防することができます。ダイブコンピューターを選ぶ際は、まず無減圧潜水時間の視認性がよいものにしましょう。ボタンやインターフェースの使いやすさ、電池の種類や持ちも重視すべきポイントです。

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