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経験者必見!ダイバーお役立ちコラム
【2026最新】西表島ダイビング完全ガイド|ポイント・費用・時期を比較
更新日:2026.04.08.Wed/投稿日:2026.03.31.Tue

目次

ダイバーであれば一度は行って欲しい国内の秘境地、西表島。
国内最大のサンゴ礁があり、沖縄の海の生態系を守っていると言っても過言ではない世界自然遺産の島です。
そんな神秘的な島へ、東京や大阪などの国内の主要都市と直結している石垣島から日帰りでダイビングできることをご存知ですか?
魅力的なダイビングポイントが無数に存在する沖縄で、どこに潜ろうか迷っているあなた。
ぜひこの記事を参考に、石垣島ステイで西表島ダイビングを楽しんでください。
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西表島の基本情報
西表島とは?
沖縄県で本島の次に大きい西表島は、島の9割が原生林で希少な固有種も多く、”東洋のガラパゴス”と称されるほど豊かな自然に恵まれている島です。
島内には大小合わせて40近くの川が流れており、島の有するマングローブはなんと日本全体のマングローブ面積の4分の1という雄大さ。
島全体が西表石垣国立公園に属し、2021年には沖縄島北部・奄美大島・徳之島と共にユネスコ世界自然遺産に登録され、陸地にも海中にも多様な生物が生息しています。
スキューバダイビングをはじめシュノーケリング、カヌー、トレッキングなど様々なアクティビティが楽しめ、原生林の中で楽しむクルージングやジャングルツアーなどの観光ツアーも人気です。

西表島へのアクセス
西表島に空港はなく、石垣島の離島ターミナルから高速船(フェリー)で行き来します。
新石垣空港から離島ターミナルまでは、直行バス、路線バス、またはタクシーを利用します。所要時間は25分〜40分です。
石垣港から西表島へは「安栄観光」と「八重山観光フェリー」の2社が高速船を運行しています。それぞれの所要時間と運賃は以下の通りです。
| 移動手段 | 所要時間 | 運賃(片道) | 特徴 |
| カリー観光バス | 約30分 | 550円 | 離島ターミナル直行バス。30分間隔で運行。 |
| 東(あずま)バス | 約40分 | 550円 | 市街地経由の路線バス。30分間隔で運行。 |
| タクシー | 約25分 | 約3,500円 | 荷物が多いダイバーに最適。 |
※2026年3月現在の料金です
空港からのバス移動を楽にするため、器材は事前にダイビングショップや宿泊先へ郵送しておくのがスマートです。

この石垣離島ターミナルは、西表島だけでなく日帰り観光やリゾートホテルステイが人気の竹富島や小浜島への玄関口でもあります。
そのため、特に大型連休時は大変混み合います。高速船で西表島に行く場合は事前予約をしておくと行列に巻き込まれず安心です。

西表島には「大原港」と「上原港」の2箇所の港がありますが、ダイビング旅行の場合はダイビングサービスの多い「上原港」がおすすめです。
冬場(12月〜2月)は北風の影響で「上原港」行きが欠航しやすくなります。その場合は、大原港行きに乗船し、船会社が運行する「無料送迎バス」で上原側へ移動するのが一般的な回避ルートです。
| 到着港 | 所要時間 | 運賃(往復) | 主なエリア・特徴 |
| 上原港 | 約45〜50分 | 約6,370円 | ダイバー主要拠点。主要ポイントに近い。 |
| 大原港 | 約40〜45分 | 約4,880円 | 欠航に強く、冬場の安定ルート。 |
※2026年3月現在の料金です
※上記運賃は「燃料油価格変動調整金」を含んだ金額になります。燃料価格により変更になる場合がございます。
上原港
大原港
西表島のダイビングポイント

世界自然遺産の島は世界有数のサンゴ礁
世界中の海には約800種類のサンゴが発見されていますが、その中でも300種類以上ものサンゴが生息する琉球諸島(南西諸島)は、国内外問わずダイバーに愛される海です。
その琉球諸島の中でもサンゴ礁の規模や種類、健康状態が良いと言われている場所が西表島周辺の海です。
国内最大と言われる石西礁湖には360種以上に及ぶと言われる圧巻のサンゴが生息しています。サンゴが多ければ、魚やエビカニなど他の生物も多く生息できるため、海の生命力をこれほど体感できる場所は世界の中でも少ないでしょう。

西表島は比較的穏やかで浅い場所が多く、初心者からでも楽しめるダイビングスポットが点在しています。
ただし初心者でも、サンゴへのルールを知らないで潜ることはタブーです。
サンゴに接触しないように中性浮力をマスターしたり、器材を固定したり、ダイバーとして自然環境に配慮したダイビングのマナーはしっかりと守りましょう。

水中環境へ悪影響を与えないために、ダイバーとして必要なスキルや知識を身につけるためには、アドバンスコースや、PADIピークパフォーマンスボイヤンシー・スペシャルティなどの中性浮力に特化したトレーニングを積んでおくと良いでしょう。
バリエーション豊富なダイビングポイント
西表島のダイビングポイントは東西南北に点在しており、真っ白な砂地でまったり生物観察できる穏やかなポイントから、洞窟やドロップオフのある地形ポイント、上級者限定のドリフトポイントなど、どんなダイバーも迎えてくれる海です。
また西表島ならではのマングローブ汽水域でダイビングを楽しむこともできます。
大物からマクロまで網羅する海
西表島のダイビングといえばマンタ。特に東エリアにある「ヨナラ水道」は、四季関係なく通年マンタを狙うことができる場所として有名なダイビングポイントです。
春から秋にかけては悠然としたバラクーダやイソマグロの群れ、グルクンの群れに突っ込むイソマグロなど圧巻の水中情景を目の当たりにできます。
大物ばかりではなく、湾内やクレバスにはマンジュウイシモチやベラ、その子ども達も観察することができマクロ派ダイバーにとってパラダイスな場所も点在。
水中撮影を楽しむダイバーにとってはワイドにするかマクロにするかとても悩ましい島でもあります。
西表島の聖地「オガン(仲之御神島)」

西表島からボートで南西に約1時間。絶海に浮かぶ「仲之御神島(通称:オガン)」は、中上級ダイバーが憧れる国内屈指のダイナミックポイントです。
レベル: 中上級者(経験本数50本〜、ドリフト経験必須)
ベストシーズン: 5月〜9月(海況が安定する夏季限定)
見どころ: 数百匹のバラクーダやイソマグロの群れ、ロウニンアジが乱舞する激流エリアや、透明度40mを超える「オガンブルー」の中、回遊魚が壁のように現れます。
有名で人気のある、一度は潜ってみたい場所ですが、近年は漂流による行方不明や死亡事故も起こっています。ドリフトダイビングのスキルをしっかり身につけてから挑戦しましょう。
独自の生態系「マングローブ・汽水域」

世界遺産・西表島の象徴であるマングローブ林が広がる汽水域は、ダイバーだけでなく水中写真家にとっても唯一無二のポイントです。
レベル: 初心者〜、フォト派、マクロ派
ベストシーズン: 通年(北風に強く、冬場の安定感も抜群)
見どころ: 汽水域のアイドルといえばマンジュウイシモチ。マングローブの根の間に群れる姿は、西表島を象徴する水中景観の一つです。その名の通り、マンジュウのような丸いフォルムと、パジャマのような水玉模様がフォトジェニックで、浅い水深に生息するのでじっくりとマクロ撮影を楽しめます。
夕暮れ時の「サンセットダイブ」では、非常に鮮やかな色彩を持つニシキテグリの恋のダンスが見られることもあります。また、水面に映り込むマングローブの根と光の差し込みは、水中写真家にとって最高の被写体です。
白砂にマンタが舞う「ヨナラ水道」
西表島と小浜島の間に位置する「ヨナラ水道」は、真っ白な砂地にマンタが舞い降りる幻想的なポイントです。
レベル: 中級〜上級(水深が深く、流れがあるため浮力管理が重要)
ベストシーズン: 11月〜5月(冬から春にかけての遭遇率が高い)
見どころ: 水深25m〜30m付近の砂地にあるクリーニングステーションに、マンタが次々と現れます。「マンタトレイン」と呼ばれる、複数枚のマンタが連なって泳ぐ姿は圧巻の一言です。

西表島のシーズナリティ
西表島のダイビングは、年間を通じて楽しむことができますが、狙いとする「ポイント」や「生物」によってベストシーズンが明確に分かれます。

西表島の絶景
シーズンごとのダイビング情報
春(3月〜5月): コブシメの産卵がピークを迎え、冬のマンタシーズンからヨナラ水道のシーズンに移行します。石垣島から遠征で潜りに来るショップが増えます。
夏(6月〜8月): 西表島ダイビングの最盛期。 南風が安定し、聖地「オガン(仲之御神島)」へ遠征できる確率が最も高くなります。
秋(9月〜11月): 透明度が安定し、ヨナラ水道でのマンタ遭遇率が上昇します。石垣島から遠征で潜りに来るショップが増えます。
冬(12月〜2月): 北風を避けて潜るマングローブ(汽水域)でのマクロ撮影や、じっくりとウミウシを探すスタイルが主流となります。
| 月 | 平均水温 | 透明度 | 見どころ・主要生物 | 推奨スーツ |
| 1月 | 21-22℃ | 20m〜 | ウミウシ、マングローブ、冬のマンタ | 5mm+フードベスト、ドライスーツ |
| 2月 | 21-22℃ | 20m〜 | ウミウシ、マクロ生物 | 5mm+フードベスト、ドライスーツ |
| 3月 | 23℃ | 25m〜 | コブシメ産卵、ヨナラマンタ | 5mm+フードベスト、ドライスーツ |
| 4月 | 24-25℃ | 20m〜 | 幼魚の群れ、安定した海況 | 5mm+フードベスト、ドライスーツ |
| 5月 | 26-27℃ | 20m〜 | サンゴの産卵、マクロ生物 | 5mmワンピース |
| 6月 | 27-28℃ | 25m〜 | オガン遠征開始、梅雨明けの凪、マンジュウイシモチの幼魚 | 5mmワンピース |
| 7月 | 29℃ | 30m+ | オガンのバラクーダ・マグロ、マンジュウイシモチの幼魚 | 3mm または 5mm |
| 8月 | 29-30℃ | 30m+ | オガン遠征、最高の透明度、マンジュウイシモチ | 3mm または 5mm |
| 9月 | 28-29℃ | 25m〜 | マンタ、回遊魚、夏の余韻 | 3mm または 5mm |
| 10月 | 27℃ | 25m〜 | ヨナラ水道マンタ、快適な気温 | 5mmワンピース |
| 11月 | 25℃ | 20m〜 | マンタウェイ、冬のマクロ | 5mm+フードベスト |
| 12月 | 23℃ | 20m〜 | 北風に強い南側のポイント | 5mm+フードベスト、ドライスーツ |
薄着は要注意
西表島は年間最低水温が20℃を下回らない暖かい地域ですが、雨が降ったり風が吹いたりすると濡れた身体の体温は下がりやすく、意外と寒く感じることもあります。
ウェットスーツやボート上でのアウターはしっかりと準備しましょう。
また、基本はボート移動ですが、ボートの種類によっては日差し除けが少ないこともあります。
ビーチハットやサングラス、ラッシュパーカー、ビーチコート、雨や風が強い日はウィンドブレーカーやボートコートを準備しましょう。
多めの水分を用意する
西表島は高温多湿な島です。ダイビング自体も喉の乾きを感じやすいスポーツのため、自身が考える以上の水分を持参してください。
石垣島ステイの場合だとボート移動に時間がかかり、西表島ステイだと24時間営業のコンビニがないという環境です。
なるべく身軽で行きたいとは思いますが「水分は多めに用意する」、ということは把握しておいてください。
下調べは安全対策に繋がる
不必要に準備しすぎるのも疲れてしまいますが、気候や環境を調べて準備することは安全対策にも繋がります。
例えば上述した着用物は、寒さ対策だけでなく安全対策になります。
ウェットスーツはケガ防止になり、サングラスやラッシュパーカー、ビーチコートなどの紫外線対策は肌の炎症や白内障の予防に繋がります。
南の島では開放感があり薄着になりたくなる気持ちはわかりますが、ダイビングは自然相手のアウトドアスポーツなのでしっかりと準備をし、より安全に楽しめるよう心がけましょう。

西表島ダイビング旅行の費用比較
石垣島ステイ(遠征)vs 西表島ステイ
西表島の豊かな海を潜るには、拠点をどこに置くかで「移動時間」と「トータルコスト」が大きく変わります。
例として、2泊3日ダイビング旅行の費用シミュレーションを見てみましょう。
※2名1室利用、3ダイブ×2日間(計6ダイブ)を想定した2026年時点の目安料金です。
| 項目 | 石垣島ステイ(遠征型) | 西表島ステイ(宿泊型) |
| 主な宿泊先 | 石垣島(市街地ステイ) | 西表島(リゾートホテル) |
| 宿泊費(2泊) | 約24,000円〜 | 約44,000円〜 |
| ダイビング代 | 約45,000円〜 | 約44,000円〜 |
| 船代 | ダイビング代に含む | 約8,000円(往復) |
| 合計概算 | 約69,000円〜 | 約96,000円〜 |

潜れるダイビングポイントは限られますが、ダイビングが初心者の方は石垣島ステイが便利で費用も少ないのでおすすめです。
その理由を見てみましょう。
宿泊施設の充実
国内の人気リゾート地として沖縄県内で一二を争う石垣島は、観光客のための施設や環境が充実しています。
日中はダイビングに出ていますが、せっかくの旅行なので快適な滞在をしたいもの。
ダイバーに便利な器材洗い場のあるホテルや一人旅でも利用しやすいホテルなど、選択肢の多い方があなたの好むサービスを受けることができ、より充実したダイビング旅行を送ることができます。

食事やショッピングの選択肢
宿泊施設と重なりますが、飲食店や買い物施設もダイビング旅行には大事です。初めての場所であればなおさらですよね。
ダイビングは15時前後に終わることが多く、身体や器材を洗った後は、少し早めに夜ごはんに出かけたり観光したりと、アフターダイブを楽しむことができます。
そのような時に飲食店や買い物の場所は選択肢が多い方がより充実し、旅行の満足度を高められることでしょう。

天候不順時の柔軟性
もし、海が荒れて西表島へ向かう高速船が欠航になったり、西表島周辺でのダイビングが中止になったりした場合でも、石垣島周辺でのダイビングへ切り替えられる可能性があります。
石垣島周辺のダイビングポイント数は50以上もあります。もちろん悪天候時に無理はできませんが、プロのガイドであれば海況に合わせた素敵なダイビングプランを提案してくれるはずです。
もし石垣島でのダイビングが難しいとなっても代替案の観光施設があることも、石垣島ステイのメリットです。

まとめ

世界屈指のダイビングスポットの沖縄の中でも、さらに人気スポットである西表島。
秘境地ではありますが、観光施設が充実した石垣島から日帰りでダイビングを楽しむことができます。
海外の南の島で潜っているような海を満喫し、陸では安心で利便性の良い国内という、日本人ダイバーにとって魅力的すぎるダイビング旅行です。
ただ記事でご紹介した通り、西表島は初心者からでも楽しめるダイビングスポットですが、最低限必要な知識やルール、準備物があります。
ダイビング旅行に慣れていない方は、お世話になっているダイビングショップ(サービス)のスタッフに相談し、不安を少しでも解消した状態でダイビング旅行を楽しんでください。
ダイビングスクールマレアでは、世界自然遺産の海を潜るダイビングツアーを通年で企画開催しています。
ぜひ、こちらの記事もご覧になってください。
