野生のウミガメに会いに行こう!沖縄の美ら海で叶える特別なダイビング体験
更新日:2025.08.18.Mon 投稿日:2025.08.18.Mon
目次
エメラルドグリーンの輝きを放つ沖縄の美ら海。その神秘的な海中で、優雅に泳ぐウミガメとの出会いは、慣れたダイバーでもつい夢中になってしまいます。
沖縄には、アオウミガメ、アカウミガメ、タイマイなど、様々な種類のウミガメが生息しており、その出会いはまさに感動の一言です。
本記事では、野生のウミガメとの出会いを求めるダイバーのために、ウミガメの生態と沖縄の海洋環境からおすすめのダイビングスポット、季節ごとのベストタイミング、そしてウミガメとの出会いをより楽しむためのコツやマナーまで、詳細にご紹介します。
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ウミガメの生態と沖縄の海洋環境
沖縄の海は、世界でも有数のサンゴ礁が広がる豊かな海洋環境であり、多様な海洋生物の宝庫です。その中でも、特に多くのダイバーが憧れるのがウミガメとの出会いです。
沖縄近海には、主に以下の3種類のウミガメが生息しています。
アオウミガメ(Green Sea Turtle)
日本のウミガメの中で最もよく見られる種類で、名前の通り、緑(青)色の脂肪が特徴です。比較的浅瀬のサンゴ礁域や藻場を好んで生息し、ゆったりと泳ぐ姿は多くのダイバーを魅了します。
アカウミガメ(Loggerhead Sea Turtle)
大きな頭と力強い顎を持つのが特徴で、軟体動物や甲殻類などを捕食します。アオウミガメに比べて外洋性の傾向が強く、遭遇機会はアオウミガメほど多くはありませんが、その鋭い顔つきは見る者を圧倒します。
タイマイ(Hawksbill Sea Turtle)
先がとがったくちばしと、美しいべっ甲模様の甲羅が特徴です。サンゴの隙間に潜む海綿などを捕食するため、サンゴ礁域に多く生息しています。比較的小柄で、動きも俊敏です。
これらのウミガメたちは、沖縄の豊かな海洋環境に支えられ、産卵や餌の確保、休息を行っています。
沖縄の美ら海がウミガメにとって特別な場所である理由は、以下のような要素が挙げられます。
豊かなサンゴ礁と藻場
沖縄の温暖な気候と透明度の高い海は、多様なサンゴ礁を発達させてきました。サンゴ礁は、ウミガメの餌となる藻類や海綿の生育場所であるだけでなく、隠れ家や休息の場としても重要な役割を果たしています。
特にアオウミガメは藻類を主食とするため、サンゴ礁に付着する藻類や、砂地に生える海草が豊富な場所を好みます。
年間通して安定した水温
年間を通して比較的安定した水温は、ウミガメの生息に適しています。産卵期には特に温かい海が必要となり、沖縄のビーチはウミガメの産卵場所としても知られています。
外洋からのアクセス
沖縄は太平洋に面しており、ウミガメの回遊経路にも位置しています。産卵や採餌のために、遠方から沖縄の海へやってくるウミガメも少なくありません。
しかし、ウミガメを取り巻く環境は決して安泰ではありません。海洋汚染、地球温暖化によるサンゴの白化、そして漁業による混獲など、多くの脅威に直面しています。
私たちダイバーは、ウミガメの生態や生息環境を理解し、彼らを守るための意識を持つことが重要です。
沖縄の海でウミガメと出会うことは、彼らの生命力と、海洋環境の重要性を改めて認識する貴重な機会となるでしょう。
沖縄でウミガメに会えるダイビングスポット詳細
沖縄本島から離島まで、ウミガメとの遭遇率が高いとされる人気のダイビングスポットは数多く存在します。ここでは、特におすすめの3つのスポットを詳しくご紹介します。
恩納村 真栄田岬(青の洞窟周辺)
沖縄本島中部に位置する恩納村の真栄田岬は、初心者からベテランまで幅広いダイバーに人気のスポットです。特に「青の洞窟」は、その神秘的な美しさで知られていますが、実はこの周辺はウミガメの遭遇率が高いことでも有名です。
<特徴>
穏やかな湾内に位置しており、ボートエントリーだけでなくビーチエントリーも可能ですが、広範囲を探すためにはボートの利用がおすすめです。水深が比較的浅く、透明度も高い日が多いです。洞窟から少し離れた沖のリーフがウミガメの生息地となっています。
アオウミガメの遭遇例が多く、運が良ければ休んでいる姿や、水面に呼吸しに来る姿を観察できます。洞窟探検とウミガメウォッチングを同時に楽しめ、初心者向けのコースも豊富です。気軽にウミガメダイビングを体験したい方におすすめです。
<遭遇しやすいウミガメ>
アオウミガメ、タイマイ
慶良間諸島(渡嘉敷島・座間味島)
沖縄本島西方約40kmに位置する慶良間諸島は、2014年に国立公園に指定された、世界有数の透明度を誇る海域です。「ケラマブルー」と呼ばれるその美しい海には、多種多様な海洋生物が生息しており、ウミガメもその例外ではありません。
<特徴>
約30の島々からなる慶良間諸島は、多くのダイビングポイントが存在し、それぞれ異なる海の表情を見せてくれます。流れのあるポイントでは回遊性のウミガメ、サンゴ礁が豊富なポイントでは定住性のウミガメに遭遇するチャンスがあります。アオウミガメ、アカウミガメ、タイマイの3種類全てに遭遇する可能性があり、その遭遇率の高さは群を抜いています。
また、圧倒的な透明度と、手つかずの自然が残る美しいサンゴ礁は、ウミガメだけでなく、カラフルな熱帯魚や大物とも出会える可能性を秘めています。初心者から上級者まで、スキルレベルに応じた様々なポイントが選べます。
<遭遇しやすいウミガメ>
アオウミガメ、アカウミガメ、タイマイ
宮古島(伊良部島・下地島)
沖縄本島から南西に約300km離れた宮古島は、独特の地形と美しいビーチで知られる人気のリゾート地です。宮古島のダイビングの魅力は、ダイナミックな地形と、そこに生息するウミガメの多さです。
<特徴>
宮古島の海は、アーチやケーブ、ホールといった地形が発達しており、冒険心をくすぐるダイビングが楽しめます。
そしてワイルドな水中環境だけでなく、ウミガメの産卵に適したビーチと温暖、透明度の高い海、ウミガメが集まる休憩所など、ウミガメにとって理想的な環境。
地形ダイビングとウミガメウォッチングを同時に満喫できるのが宮古島の魅力です。
<遭遇しやすいウミガメ>
タイマイ、アオウミガメ、アカウミガメ
これらのスポット以外にも、石垣島や西表島など、沖縄にはウミガメと出会える魅力的なポイントが点在します。訪れる時期やダイビングスタイルに合わせて、最適なスポットを選んでみてください。
季節別のダイビングガイドとベストタイミング
ウミガメに会える確率は、季節によって変動することがあります。沖縄の年間を通じた気候とウミガメの生態を理解することで、より効率的に、そして安全にウミガメダイビングを楽しむことができます。
春(3月~5月)
<気候>
徐々に暖かくなり始め、水温も上昇していきます。透明度が高い日が多く、快適なダイビングが楽しめます。
<ウミガメの活動>
冬眠から目覚め、活発に活動し始める時期です。特に交尾や産卵のために浅瀬に近づくウミガメが増えるため、遭遇率が高まります。
<ベストタイミング>
特に4月~5月は、水温も上がり安定し、ウミガメの活動も活発になるため、ウミガメウォッチングには最適な時期と言えるでしょう。
夏(6月~8月)
<気候>
沖縄のベストシーズンと言われる時期で、水温は28℃前後と非常に暖かく、ウェットスーツなしでも潜れるほどです。台風の影響を受ける可能性もありますが、基本的には晴天に恵まれる日が多いです。
<ウミガメの活動>
産卵のピークを迎える時期です。夜間にビーチに上陸するウミガメを見られる機会も増えますが、ダイビング中に産卵活動を見かけるのは比較的少ないかもしれません。しかし、餌を求めて活発に泳ぎ回るウミガメには引き続き出会えます。
<ベストタイミング>
抜群の透明度と温かい水温で、快適なダイビングを求める方には最高の季節です。特に早朝や夕方の時間帯は、ウミガメが活発に活動するため、遭遇率が高まる傾向にあります。
秋(9月~11月)
<気候>
残暑は残りますが、徐々に涼しく、台風も減少傾向になり、比較的安定した気候となります。水温はまだ高く、快適にダイビングを楽しめます。
<ウミガメの活動>
産卵期を終え、再び活発に餌を求める時期です。夏のピーク時よりも観光客が減り、静かな海でウミガメとの出会いを満喫できる可能性があります。
<ベストタイミング>
水温と透明度が安定しており、混雑も避けられるため、ゆっくりとウミガメ観察をしたい方におすすめです。特に10月は、快適な気候とウミガメの活動が重なるため、狙い目です。
冬(12月~2月)
<気候>
北風が強まることが多く、海が荒れる日もあります。水温は20℃前後まで下がりますが、ドライスーツや厚手のウェットスーツを着用すれば問題なくダイビングを楽しめます。透明度は年間を通して最も高くなる傾向があります。
<ウミガメの活動>
活動は鈍くなりますが、全く見られないわけではありません。水温の安定した深場や、特定のポイントに集まっていることがあります。
<ベストタイミング>
他の季節に比べて遭遇率は下がりますが、抜群の透明度の中でウミガメに出会える可能性はあります。特に、大物狙いのダイビングと合わせて、ウミガメとの偶然の出会いを楽しむのが良いでしょう。
上記は一般的な傾向であり、その日の海の状況や運によって遭遇率は大きく異なります。事前の情報収集や、信頼できるダイビングショップのインストラクターとの相談が、ウミガメとの出会いを成功させる鍵となります。
ウミガメとダイビングをより楽しむコツとマナー
野生のウミガメとの出会いは、まさに感動的な体験です。しかし、彼らは野生動物であり、その生息環境を守りながら、安全かつ倫理的にダイビングを楽しむためのコツとマナーがあります。
ウミガメにストレスを与えない「見守る」姿勢
ウミガメは非常にデリケートな生き物です。彼らにストレスを与えないよう、以下の点を心がけましょう。
- 適切な距離を保つ
ウミガメには近づきすぎず、常に1.5m以上の距離を保ちましょう。追いかけたり、囲んだりする行為は絶対に避けてください。 - 触れない
甲羅やヒレ、頭など、ウミガメの体に触れることは絶対にやめましょう。彼らが病原菌に感染するリスクがあるだけでなく、人間に対して警戒心を抱く原因となります。 - 進路を妨げない
ウミガメが泳ぎたい方向に進んでいる場合、その進路を妨げないようにしましょう。特に水面に呼吸しに来るウミガメの邪魔にならないよう注意が必要です。 - 静かに観察する
大きな音を立てたり、急な動きをしたりすると、ウミガメを驚かせてしまいます。ゆっくりと落ち着いた動きで観察しましょう。
ウミガメを写真や動画で撮影する注意点
ウミガメの写真を撮りたい気持ちはよく分かりますが、フラッシュの使用やしつこい撮影はウミガメにストレスを与えます。
- フラッシュは原則禁止
ウミガメの目に強い光を当てることは、視覚に悪影響を与える可能性があります。フラッシュは使用しないか、最小限に留めましょう。 - 無理なアングルは避ける
ウミガメに過度に接近したり、邪魔になるような体勢で撮影したりすることは避けましょう。 - 枚数より質を重視
何十枚も連写するよりも、シャッターチャンスをじっと待ち、ここぞという時に撮影する方が、ウミガメへの負担も少なく、良い写真が撮れる可能性も高まります。
環境保護への意識
ウミガメが生きていくためには、健全な海洋環境が不可欠です。ダイバーとして、以下の環境保護に貢献する意識を持ちましょう。
- ゴミを持ち帰る
ダイビング中に見つけたゴミは、積極的に拾って持ち帰りましょう。特にプラスチックゴミは、ウミガメが誤って食べてしまう事故につながることがあります。 - サンゴを傷つけない
中性浮力をしっかりと保ち、フィンや器材がサンゴに触れないよう細心の注意を払いましょう。サンゴはウミガメの生息環境の基盤です。 - 環境に配慮した日焼け止めを使用する
海洋生物に有害な成分を含まない、いわゆる「リーフセーフ」な日焼け止めを使用しましょう。 - ウミガメ保護活動への理解と協力
地域のウミガメ保護活動や、保護団体への寄付などを通じて、ウミガメ保護に貢献することも検討してみましょう。 - ガイドの指示に従う
ほとんどのダイビングショップでは、ウミガメとの遭遇時のルールやマナーを定めています。必ずインストラクターやガイドの指示に従いましょう。彼らはその海域の特性やウミガメの行動を熟知しており、安全かつ倫理的なダイビングをサポートしてくれます。
これらのコツとマナーを守ることで、あなた自身もウミガメも、より安全で快適な時間を過ごすことができます。感動的なウミガメとの出会いを、心に残る最高の思い出にしましょう。
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まとめ
沖縄の美ら海で野生のウミガメに出会うダイビングは、まさに一生忘れられない特別な体験となるでしょう。
季節ごとのウミガメの活動や気候を考慮し、最適な時期を選べば、その感動は一層深まります。
そして、何よりも大切なのは、彼ら野生のウミガメへのリスペクトと、環境保護への意識です。マナーを守り、ウミガメたちが安心して暮らせる環境を守っていくことが、私たちダイバーの責務です。
沖縄の海でウミガメとの出会いを叶え、その優雅な姿から、大自然の神秘と生命の尊さを感じ取ってください。
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