ダイビングって季節問わずに1年中できるって聞いたけど本当?

2021.09.30.Thu

ダイビングは世界各国の海で楽しむことが出来るレジャースポーツです。
また季節問わず、楽しむことができるところもスキューバダイビングが人気の理由なのではないでしょうか。

どれぐらい人気があるレジャースポーツかと言いますと、国内だけでも、毎年約4万人が新たにスキューバダイビングのライセンスを取得し、趣味として始めている方がいるほど。
また、世界各国にはたくさんのダイバーが存在しますが、実は人口に対してダイバーの割合が最も多いのが日本なのです。なぜ、日本は他国に比べて、ダイビングがそんなに人気なのか?

ダイビングって季節問わずに1年中できるって聞いたけど本当?

日本が他国と大きく違うところは四季(春夏秋冬)が存在するところです。
多くの国では四季が存在せず、「雨季(降水量が多い時期)、乾季(降水量が少ない時期」でしかありません。日本のように四季が存在することにより、同じダイビングポイントでも季節ごとに見所も変わってくることから、常に新鮮さを味わうことができるのです。

また、北は北海道、南は沖縄に渡るまで、まったく違う環境でダイビングをすることが出来るのも日本ならではの特徴です。
首都(東京)から南へ3時間移動すれば、カラフルな熱帯魚に囲まれる海でのダイビング、北へ3時間移動すれば、流氷下でクリオネなどを観察することができるダイビングを1つの国で経験することができるのも日本のダイビング環境の特徴です。

しかし、多くダイバーが「ダイビング=夏」のイメージを持っており、秋や冬はダイビングから
遠ざかりがちなのも事実です。
それではせっかくのダイビング大国である日本のダイバーとしてとてももったいないです。

この記事を読んだ後は、「ダイビング=夏」から「ダイビング=オールシーズン」というイメージにしていただければ幸いです。

シーズナリティー

1.シーズナリティー

各地域でダイビングを行うにあたり、気になるのは、やはり過ごしやすさではないでしょうか!?
ここでは沖縄方面と本州に分けて、気温、水温、海の透明度を季節ごとにまとめました。
また、各シーズンでどのようなダイビングスーツを着用すると快適なダイビングができるかを記載していますので、今後のダイビング活動の参考にしてください。

季節ごとの気温、水温、海の透明度

【沖縄のシーズナリティー】

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
気温 18℃ 19℃ 20℃ 23℃ 25℃ 28℃ 29℃ 29℃ 28℃ 25℃ 23℃ 20℃
水温 21℃ 21℃ 22℃ 24℃ 26℃ 27℃ 29℃ 28℃ 28℃ 26℃ 24℃ 22℃
透明度 35m 35m 25m 20m 20m 25m 25m 25m 25m 30m 30m 35m

※気温、水温は平均温度を記載しています。
※青色部分はドライスーツ/黄色部分はウエットスーツでのダイビングに適しています。

7月~9月が最も水温が温かく快適にダイビングができる時期ですが、他の月に比べてやや透明度が劣ります。また、最も観光客が多い時期でもあり、混雑が予想されます。
そして、この時期は最も台風が多い時期でもあります。
上記を考慮した上で最もオススメな旅行時期は9月~11月頃と言えるでしょう。

【本州のシーズナリティー】

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
気温 6℃ 8℃ 11℃ 16℃ 18℃ 23℃ 26℃ 30℃ 24℃ 22℃ 15℃ 11℃
水温 17℃ 14℃ 13℃ 16℃ 17℃ 21℃ 24℃ 25℃ 25℃ 23℃ 21℃ 20℃
透明度 18m 23m 10m 6m 8m 9m 9m 10m 12m 15m 15m 17m

※気温、水温は平均温度を記載しています。
※青色部分はドライスーツ/黄色部分はウエットスーツでのダイビングに適しています。

春先は水温上昇に伴い、動物性プランクトンが増え始め、透明度が下がります。
9月ぐらいから徐々に透明度が良くなり、1月~2月が1年で最も透明度が良くなります。
水温こそ低いものの、沖縄と変わらないぐらい綺麗な海を楽しむことができる時期です。

1.シーズナリティー

ダイビングスーツの使い分け

ダイビングが夏のスポーツと思われている要因の1つとしては、夏以外の季節は「水が冷たい!」「寒い!」という理由ではないでしょうか。
海水浴では水着だけで海に入ることが多いので、夏以外の時期は正直、寒いでしょう。
しかし、ダイビングは違います。
ダイビングでは保温の為にダイビングスーツを着用します。
そのダイビングスーツには「ウエットスーツ」と「ドライスーツ」あり、その2種類のダイビングスーツを気温、水温、季節、地域によって使い分ける事により、オールシーズンで快適にダイビングを楽しむことができるのです。

沖縄、本州の海、それぞれで、どの時期にどちらのダイビングスーツを着用すれば良いかをご紹介します。この記事を読むことで、快適にダイビングをするためのベストなダイビングスーツを選択することができるでしょう。

沖縄でダイビングをする場合

ウエットスーツ着用時期 ・・・ 4月~11月の8カ月間が目安です。
ドライスーツ着用時期 ・・・ 12月~3月の4カ月間が目安です。

上記をご覧いただいてお分かりの通り、夏の沖縄でしかダイビングをしないという方はウエットスーツで快適に保温ができるでしょう。しかし、それ以外の時期にも沖縄でダイビングをする方はウエットスーツでは保温効果を得る事が難しくなりますので、ドライスーツを着用する方が良いでしょう。

本州の海でダイビングをする場合

ウエットスーツ着用時期 ・・・ 7月~9月の3カ月間が目安です。
ドライスーツ着用時期 ・・・ 10月~6月の9カ月間が目安です。

本州の海では1年のほとんどの期間をドライスーツでダイビングを行います。
また、通年ドライスーツでダイビングをする方も珍しくはありません。

1つの目安としては、水温23℃がダイビングスーツを切り替える目安にしてください。
それを覚えて頂ければ、どの地域でも通年で快適なダイビングができるでしょう。
また、ドライスーツに関しては、スーツの中に衣類を着用することが出来ますので、寒いと感じた場合には中に着用するインナーを厚いものに変更するか、着増しするなどして、保温調整をすることで快適なダイビングを行うことができるでしょう。

季節ごとに海の見所をご紹介

2.季節ごとに海の見所をご紹介

水中にも陸上と同じよう季節の移り変わりがあります。
上記でもご説明しましたように、気温、水温、季節、地域に応じて着用するダイビングスーツが異なり、また観察することができる生物も異なります。
ダイビングをする季節によって楽しみ方が異なることもダイビングの魅力の一つです。

魚達が増え始める時期!「春」

春の海は水中生物の求愛や産卵シーンを観察できる機会が増えます。
その為、産まれたばかりの幼魚達を見ることができます。
3月からプランクトンが増える時期になるため、水中はやや透明度が劣る時期になります。
春先に透明度が落ちることを「春濁り」とも言います。
春濁りは水中生物達の食糧となるプランクトンの発生によるもので、多くの生物達はこの時期に沢山の栄養を摂取して成長していきます。

もちろん春濁りの時期でもダイビングを楽しむことはできます。
春は水中生物の観察・撮影が楽しめる時期です。
春に観察することができる水中生物はダンゴウオやアオリイカが有名です。

ダンゴウオは成長しても2cmほどの小さい魚で、春先に孵化し、生まれたばかりのダンゴウオは1cm以下となります。海藻の上にいる姿はとても可愛らしく、ダイバーに人気の魚です。

体長1mほどのアオリイカは5月頃から産卵が始まります。目の前で繰り広げられる産卵シーンは圧巻です。夢中で産卵を行っているため、至近距離でアオリイカを観察することもできるのです。

スキューバダイビングといえば!「夏」

スキューバダイビングといえば!「夏」

春先に生まれた様々な種類の幼魚達が群れを作り、水中がとても賑やかになる時期です。
その幼魚達の群れに大型のアジなどが捕食しにやってくるのを観察することもできる季節です。捕食シーンはとても迫力があり、この時期の見所の1つでしょう。

6月頃から水中の濁りも落ち着いてきます。
そのため、水中の景色や魚の群れを観察・撮影することがとても楽しい時期になります。

本州の海では、8月頃からは黒潮(暖流)に乗って、熱帯地域でしか見ることができない魚(季節来遊魚)を見ることができます。

その他にもイシダイの幼魚やクマノミの産卵も観察できる機会が増えてくるでしょう。

日差しも1年で特に強い時期になりますので、洞窟から差し込む光、太陽光がサンゴ礁に反射する光景はこの時期ならでは!

最も多くのダイバーが活動する季節でもありますので、他の季節に比べ、ダイビングポイトが混雑したり、予約が取りにくい時期でもあります。
また、沖縄方面で行く方は台風にも要注意な季節でもあります。

実はベストシーズン!「秋」

実はベストシーズン!「秋」

秋は1年の中で最もダイビングに適した季節ではないでしょうか!
秋の海は生物観察も水中の景色もさらに楽しむことができる時期となります。

春先に生まれた幼魚が夏を越え、秋にようやく成魚の大きさにまで成長し、ダイバーの目を楽しませてくれます。

また、夏より秋の方がさらに透明度も良くなり、季節来遊魚も夏以上に増えます。
秋ですが、水温は高く、生物の種類が豊富で、沖縄でも本州の海でもベストシーズンと言われる時期に突入します。

秋に観察することができる水中生物はネジリンボウやカエルアンコウが有名。
カエルアンコウは種類も体色も様々です。幼魚は1cm以下と小さいですが、成長すると人間の顔くらい大きいカエルアンコウもいます。

秋でも水温はまだ比較的高い状態を保っていますが、気温が下がる時期ですので、ダイビング後に着用できるコートのようなものがあると良いでしょう。

抜群の透明度を満喫することが出来る!「冬」

抜群の透明度を満喫することが出来る!「冬」

冬の海は1年の中で水中が最も綺麗になる時期です。
海藻やプランクトンが減るため、本州の海でも沖縄のように真っ青な海を楽しむことができます。

気温、水温ともに低くなるため、防寒する必要がありますが、寒いからこそ、綺麗な水中景色を楽しむことができます。

クリスマスシーズンには水中でクリスマスツリーを見ることができる場所もあります。
ダイバーにしか見ることができない冬の景色ですね。

抜群の透明度を満喫することが出来る!「冬」

冬に観察できる水中生物はウミウシが有名。
ウミウシは種類が豊富です。ダイバーには海の宝石とも言われています。
動きがゆっくりのため、水中撮影の練習にもなります。
小さい水中生物観察も楽しいのが冬の海です。

ダイビングライセンスを取得するオススメの時期は?

ダイビングライセンスを取得するオススメの時期は?

都市型ショップでダイビングライセンスを取得する場合は最低でも4回~6回程度、ダイビングショップに通い、各講習に参加する必要があります。

ダイビングショップにより、若干の日程や所要時間は異なりますが、一般的な流れを説明します。

1.学科講習

所要時間:約6時間(1日~2日で受講)
お仕事帰りに受講する場合などは2日間に分けて受講することもあります。

2.プール講習

所要時間:約8時間(1日~2日で受講)
学科講習同様、お仕事帰りに受講する場合は2回に分けて実施する場合もあります。
また、8時間もの間、プールに入りっぱなしだと、集中力が低下するため、可能なら2日間に分けて受講できるダイビングショップがベストでしょう。

3.海洋講習

所要日数:2日間(日帰りで2回 or 1泊2日で1回)
海洋講習では4回のダイビングを実施します。1日ではすべてのダイビングを行うことが出来ませんので、必ず2日間必要になります。また、可能なら2日間連続で参加したほうが上達しやすいでしょう。

上記のように4~6日間で受講を進めていくため、申込みをしたからと言って、今週末にすぐ海で潜れるわけではありません。

また、4~6日間の受講日程は連日じゃなくても良く、休日やお仕事帰りにダイビングショップに行き、受講することも可能です。

多くの方が約2カ月間の中で4回~6回通うための日程調整をしている方が多いのです。
その為、夏に海でダイビング(海洋講習)がしたい場合、夏に始めるのではなく、4月~5月ぐらいに受講を開始するようなスケジュールで進めると夏に海洋講習を受講することができるでしょう。

もちろん、ダイビングライセンスを取得することができる時期は夏だけではありませんし、
夏にこだわる必要もないと思います。

ダイビングライセンスを取得する一番のオススメの時期は秋(10月~11月頃)です。

オススメする理由を3つご紹介します。

透明度の良く綺麗な海を満喫することができる

夏に比べると、秋は透明度がグンっとアップする時期です。日によっては20m以上先まで見える事も少なくありません。また春に生まれた魚の赤ちゃんが秋には成魚になって、魚影も濃くなる時期で賑やかな水中を楽しむことができるのも秋なのです。

ダイバーの混雑を避ける事ができる。

「オススメ時期は秋です。」とは言え、やはり夏の海(9月ぐらいまで)にはダイバーで溢れかえっています。水中でもダイバーがいっぱいで、魚のよりもダイバーの方が多かった・・・何てことも少なくありません。

予約が取りやすい

ダイビングショップでの講習スケジュールが立てやすい時期でもあります。
ダイビングを始める方が一番多い時期は夏(6月~9月)です。
従いまして、講習予約も非常に取りずらい時期でもあるわけです。しかし、10月以降でしたら、比較的混雑も緩和されますので、ご希望のスケジュールで受講することもできるでしょう。
また、夏の混雑時期は講習の人数比も多くなる場合がありますので、自分のペースで受講することも難しくなるかも知れません。しっかりと学ぶためにも混雑時期を避け、10月以降で受講することをオススメします。

そのようなことから、秋(10月~11月)はダイビングのベストシーズンとも言えるでしょう。

まとめ

まとめ

ダイビングは夏のレジャースポーツではなく、通年楽しむことができるということを知っていただけましたでしょうか?
同じダイビングポイントで潜っても、季節により海の中の様子は全く違う姿を見せてくれます。
是非、ダイバーになったら季節問わず、様々な場所でダイビングを楽しんでいただきたいと思います。

マレアでは各季節でダイビングを楽しんでいただけるように、ウエットスーツはもちろん、ドライスーツのレンタル品も数多くご用意していますので、春夏秋冬どの季節からでもダイビングライセンス講習をスタートできますし、ダイビングライセンスを持っている方向けのダイビングツアーも年中開催しています。

その時期の旬な海の中を覗いてみませんか?今まで気付かなかった海を知るキッカケにもなりますよ!

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PADIマスター・スクーバ・ダイバー・トレーナー
副店長  吉田 岳史 (TAKESHI YOSHIDA)