ダイビングライセンス(Cカード)の種類は?講習の内容を合わせてご紹介!
更新日:2025.05.19.Mon   投稿日:2021.06.20.Sun目次
ダイビング指導団体に種類があるって本当?
ダイビングショップがCカード(ダイビングライセンス)講習を行うには、ダイビング指導団体に所属及び加盟し、その指導団体のカリキュラムに準じて、ダイビング講習を実施する必要があります。
ダイビング指導団体には数多くの種類があり、世界で約100団体、日本国内だけでも約30団体もあります。また、数あるダイビング指導団体の中には、ある一部の地域やCカード(ダイビングライセンス)を取得したダイビングショップだけでしか潜ることができない場所もあるので、これからCカードの取得をお考えの方は、そこを十分に注意しておくと良いでしょう。
ここでは、国際的に知名度が高い指導団体を4つご紹介します。
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PADI(パディ)|世界シェアNo.1の安心感
PADIは世界最大のダイビング指導団体で、ダイバー全体の約60%以上のライセンスがPADIで発行されています。初心者にも分かりやすいカリキュラムやeラーニング等のデジタル教材でコースを受講できます。世界中のリゾートやダイビングショップでほぼ確実に通用する認知度の高さが特徴です。
日本国内でも最も多くのスクールが採用しており、旅行先や移住先でも講習の続きが受けやすい点が魅力。講習は段階的にステップアップできるため、初めての方にも安心しておすすめできます。また、スキンダイビング、フリーダイビング、マーメイドダイビング、テクニカルダイビングなど、多様なコースを提供しています。
近年は、サンゴ礁の保護や海中ゴミ調査の市民科学プログラムなど、水中環境保全の取り組みにも力を入れています。
SSI(エスエスアイ)|デジタル教材と豊富なコースが魅力
SSIは世界110カ国以上に展開している国際的な指導団体で、デジタル教材を使ったスマートな学習スタイルが特徴です。PADIと同等の認知度が高い国際ライセンスが取得できるうえ、教材はスマホやタブレットでいつでも閲覧できるため、時間や場所を選ばずに学習できます。他の指導団体と違い、講習はスクール単位で品質管理されており、インストラクターの質が安定している点も安心材料。
フリーダイビングやマーメイドダイビング、テクニカルダイビングのコースも提供しています。
BSAC(ビーエスエーシー)|安全性重視の伝統ある団体
BSACは1953年にイギリスで設立された、世界最古のダイビング指導団体のひとつです。もともとはクラブ形式で活動しており、安全意識の高いダイビング文化を築いてきました。現在の日本支部では一般的なダイビングスクール形式で講習を行っていますが、安全管理やトラブル対応に関する教育が体系的に取り入れられています。
学科講習はオンライン教材のeラーニングで受講可能で、スマートフォンで管理できるように専用アプリでデジタルCカードを発行しています。
スキューバダイビングだけでなく、スキンダイビングやスノーケリングのコースも提供しています。
NAUI(ナウイ)|最愛の人を任せられる信頼
NAUIは1960年にアメリカで設立された指導団体で、NASAやアメリカ海軍特殊部隊といった名だたる組織に採用されています。
NASAや海軍と聞くと体力的にハードな指導団体のようなイメージですが、NAUIの理念は「最愛の人を任せられる信頼」「教育を通じた安全なダイビングの実践」を信条に、クオリティが高く実践的なダイビング講習を提供することで、ダイビング活動をできる限り安全に楽しんでもらえるようにすることを理念としています。
スキンダイビングやフリーダイビングのコースも提供しています。
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どの指導団体が発行しているCカード(ダイビングライセンス)を取得するかは、あなた次第です。ダイバーになったあと、日本国内及び世界中の様々な海でダイビングをするには、認知度が高く、数多くの認定実績があるPADIやSSIのCカードを取得するのが良いでしょう。
最初に取得するCカード(ダイビングライセンス)の種類とは?
スキューバダイビングを始める際に、「何から始めればいいの?」「どのライセンスを取ればいいの?」と悩む方は多いです。そんな初心者の方に向けて、最初に取得するべきCカード(ライセンスカード)の種類について分かりやすく解説します。
Cカードとは、各ダイビング指導団体が発行しているライセンスのことで、国際的に通用する「ダイバー認定証」のようなもの。指導団体によって名称や講習内容に若干の違いはありますが、世界的に最も普及しているのがPADIの発行する「オープンウォーターダイバー」です。今回は、認知度が高いPADIとSSIのコースを説明します。
PADIオープンウォーターダイバー
PADIの「オープンウォーターダイバー」は、初めて取得するCカードとして最も一般的で、世界中の海で通用する資格です。このライセンスを取得することで、水深18メートルまで、バディ(2人1組)でのダイビングが可能になります。
講習は「学科講習」「プール(限定水域)講習」「海洋実習」の3ステップで構成され、通常3〜5日ほどの日程で、ダイビングを安全に楽しむための知識とスキルを身に着けていきます。
基礎をしっかり身につけるにはプール講習が重要です。プール講習では、安全な環境で基本スキルを繰り返し練習できるため、海での実践に自信が持てるようになります。
SSIオープンウォーターダイバー
SSI(Scuba Schools International)も、世界的に認知されているダイビング指導団体のひとつで、PADIと同等の「オープンウォーターダイバー」ライセンスを発行しています。認定範囲も同じく水深18メートル、バディでの自主ダイビングが可能です。
SSIではデジタル教材が中心で、PADI同様に学科講習をオンラインで受講することができます。自宅や通勤中に、スマホやタブレットを使った学習が可能です。
PADIと比較して、ライセンス取得時の料金がやや割安なケースが多く、コストパフォーマンスを重視する方に人気です。ただし、スクールによって交通費や施設利用料などの追加費用や、ステップアップする際に高額になるケースがあるため、信頼できるスクールを選ぶことが重要です。
スクーバダイバーとは|オープンウォーターとの違い
PADIやSSIでは、時間や体力に不安がある方のために「スクーバダイバー」というエントリーレベルの簡易ライセンスも用意されています。このライセンスは最大水深12メートルまで潜ることができますが、オープンウォーターダイバーと違って必ずインストラクターの引率が必要です。
講習内容はオープンウォーターと共通ですが、講習日数が少なく済み、費用もやや抑えられます。たとえば、海外旅行中の短期間で取得したい場合や、まずはお試しでライセンスを取得してみたいという方には向いています。
ただし、自主的にダイビングすることはできないため、将来的にバディ同士で潜りたい場合は、ステップアップしてオープンウォーターダイバーへ移行することが前提になります。
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最初のCカード取得で大切なのは、しっかりと基礎を学ぶこと。基礎をおろそかにすると、せっかく美しい海に潜っても、ストレスやトラブルで景色を楽しめない…ということになりかねません。
だからこそ、最初のステップであるオープンウォーターダイバーの講習は、丁寧なスクールで受けるのがおすすめです。
ステップアップのためのCカード(ダイビングライセンス)講習とは?
スキューバダイビングを続けていくと、水中写真を撮ったり、野生の生物を観察したりするために、さまざまな海に潜ってみたくなるものです。しかし、ダイビングライセンスにはランクやレベルがあり、それぞれ活動できる範囲や水深に制限があります。
たとえば、PADIオープンウォーターダイバーでは水深18mまでしか潜れないので、さらに深いディープダイブや沈没船、流れのある海域でのダイビングには別のトレーニングが求められます。そこで必要になるのが、ステップアップのためのCカード講習です。
ここでは、代表的なステップアップライセンスであるPADIアドヴァンスドオープンウォーターダイバーを中心に、BSACやSSIの同等ランクとの違いも紹介していきます。
PADIアドヴァンスド・オープンウォーターダイバー
PADIの「アドヴァンスド・オープンウォーターダイバー(AOW)」は、オープンウォーターよりも幅広い環境でのダイビングが可能になるステップアップライセンスです。水深は最大30mまで潜ることができ、ナビゲーション、ディープダイブ、ナイトダイブ、ドリフトダイブ、沈没船など多彩なダイビングに挑戦できるようになります。
この講習では5つのアドベンチャーダイブ(テーマ別の実践講習)を経験し、より実践的なスキルを習得します。講習期間は通常2〜3日と短く、1泊2日のダイビング旅行で受講できます。
SSIアドバンスドオープンウォーターダイバー
SSIにはPADIのアドバンスと同等の位置づけとなる「アドバンスド・アドベンチャラー」というプログラムがあります。構成は非常に似ており、5種類のスペシャリティダイビングを行うことで、最大水深30mまで潜れる認定を受けられます。
大きな違いは、PADIでは5回のダイビングを伴うAOW講習後に正式な「アドヴァンスド・オープンウォーターダイバー」としてCカードが発行されるのに対し、SSIでは「アドベンチャラー認定」は中間ステップとして扱われ、4つのスペシャルティコース修了と合計24ダイブの条件を達成した際に正式なアドバンスド・オープンウォーターダイバーの認定が行われる点です。
BSACアドバンスダイバー
イギリス発祥の指導団体BSACには、PADIのアドバンスと同等レベルのステップアップとして「オーシャンダイバープラス」や「スポーツダイバー」があります。これらは、BSACオーシャンダイバー資格を持つダイバーが、水深20mや30mまで潜る技術や知識を身につけるための追加講習です。
BSACアドバンスドダイバーは、BSACスポーツダイバーの上位に位置づけられるステップアップ資格で、自立した計画・判断・チーム運営能力を養うコースです。
ステップアップコースは、スクールによっては最初にライセンスを取得する時の費用と比べると5倍以上にもなるケースがあるので、「アドバンス取得までの総費用」の説明を受けておくと安心です。
実際に多くのダイバーがアドバンスを取得しています。理由としては、「沖縄や海外への旅行で有名なダイビングスポットを楽しみたい」「与那国島の海底遺跡や宮古島の海底洞窟で潜りたい」「水中写真が上手に撮れるようになりたい」など、「ダイビングを始めたきっかけ」を実現するために取得する人が非常に多いです。
マレアはゴールドCカードが発行可能なPADI加盟店
PADIでは、通常はCカード(ダイビングライセンス)の色はブルーなのですが、5つ星ダイビングスクールと認定されている場合にのみ、ゴールドのCカードが発行されます。
これは、質の高いダイビング講習を受講したという証明にもなり、海外旅行先でCカードを提示した際にゴールドCカードだと安心してもらいやすいという点を覚えておいてください。
ダイビングスクールマレアは全国に11店舗あり、そのすべての店舗がゴールドCカードを発行可能なPADI5つ星ダイビングスクールとして認定されています。
また、PADIオープンウォーターダイバーのCカード講習だけではなく、ステップアップの為のCカード講習の種類も充実しており、開催可能な講習の種類、開催実績はまさに世界トップレベル。
マレアでは、お客様一人一人に向き合い、アドバイスだけに留まらず、ステップアップ講習のご提案、そして開催に至るまで、フルサポートを行っています。
まとめ
Cカードの取得は、基礎スキルを身につけるためのプール講習に力をいれており、ステップアップのためのCカード講習の種類が豊富なダイビングショップで始めることがベストです。
ダイビングは毎回新たな発見の連続です。アクティブにダイビングをしている方々も毎回違う表情の海に感動しています。様々な環境でダイビングを楽しむためは「アドバンス」のCカード(ダイビングライセンス)講習の受講は欠かせません。
もちろん、ステップアップの為のCカード講習の種類はアドバンス講習だけではなく、スペシャルティ講習やレスキュー講習、ダイブマスター講習、中にはインストラクターまでステップアップする方も珍しくはありません。
ご自身がやりたいダイビングスタイルに合ったステップアップ講習を受講するには、ダイビングショップのインストラクターに聞いて、アドバイスをもらうようにしましょう。
ダイビングスクール マレア
PADIインストラクター
津田 智美
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