ダイビング器材のセッティング方法を解説!早めにマスターしよう

2021.10.30.Sat


スキューバダイビングは、普通の水泳や潜水とは少し異なり、美しい海の中を散歩して堪能できるマリンスポーツです。また、フリーダイビングやスキンダイビングは自分の息だけで潜水しますが、スキューバダイビングは空気が入っているシリンダーなどの器材を使用して水中で呼吸することができるため、長時間の潜水ができます。スキューバダイビングを安全に楽しむためには器材の正しい知識と扱い方を知ることがとても重要です。そこで今回は、ダイビング器材の種類やセッティング方法を解説します。

ダイビング器材の種類について

ダイビング器材にはさまざまな種類があり、身につける軽器材と、セッティングをおこなう重器材があります。
ここからは、軽器材と重器材それぞれについて紹介します。

体に身につける軽器材

マスク(水中メガネ)

水中で物を見やすくし、水圧に抵抗するために鼻まで入る構造です。
顔に合わないと水が入ってくるのでフィットしているものを選ぶのがおすすめ。
鼻が入らないスイミングゴーグルは、スキューバダイビングでは使用できません。

シュノーケル

マスクの左側に取り付ける筒です。
水面を移動する時など、顔を水につけたまま呼吸する際に使用します。
水が入ってきた時排水がしやすい、弁が付いているタイプなどもあります。

フィン(足ひれ)

水中の姿勢を維持したり、水面や水中で移動をしたりするための器材です。
素足で履くタイプとブーツを履くタイプがあり、潜る海によってフィンを使い分けたりします。

グローブ・ブーツ

手や足を保護し、保温するために使用する器材。
薄手の製品と厚手の製品があり、水温に合わせて使い分けます。ブーツはフィンによって入る入らないものもありますので、選ぶときにフィンとの相性もみましょう。

保温スーツ(ダイビングスーツ)

ダイバーが身体を損傷や低体温から保護するための器材。
「ドライスーツ」と「ウエットスーツ」があり、水温に合わせて使い分けます。水温が24度以上であればウエットスーツ、それよりも下回るときにはドライスーツがお勧めです。

セッティングをおこなう重器材


スキューバダイビングをする前にセッティングする器材には、「レギュレーター」「BCD」「シリンダータンク」などの重器材があります。

呼吸のためのレギュレーター

レギュレーターとは、タンク内の高圧空気を呼吸に適した圧に調整して供給するための器材です。
レギュレーターにはタンクに装着する側をファーストステージ、口にくわえる側をセカンドステージと呼びます。ファーストステージはタンク内の高圧空気圧を下げる役割の器材です。
セカンドステージは、ダイバーが吸った時にだけ空気が供給される仕組みになっており、呼吸の安定性をサポートしてくれます。
通常、レギュレーターにはオクトパスと残圧計、中圧ホースもセットになっています。
オクトパスとは、緊急時に備えた予備のレギュレーターを指し、残圧計とは、タンク内の空気残圧が確認できる器材です。

浮力バランスを保つBCD

BCDとはBuoyancy Control Deviceの略で、空気袋やハーネス、給気弁・排気弁がついている浮力調整装置です。
シリンダーを固定するハーネスと一体になっており、インフレーターと呼ばれる部分についている給気ボタンと排気ボタンで浮力を調整します。
また、BCDは空気を入れると膨らむため、休憩時や非常時の救命胴衣にもなります。
口で膨らませることも可能です。

空気が入っているシリンダー(タンク)

シリンダーとはタンクやボンベなどとも呼ばれております。高圧空気が入っている容器で、8リットルや10リットルといった容量があり、素材はスチール製とアルミ製があります。
スチールシリンダーは硬くて丈夫なため外部からのダメージに強く、浮力が弱いためウェイトは少なくて済みます。
しかし錆びやすいため、スチールシリンダーには錆止めの塗装やコーティングが必要です。
アルミシリンダーは浮力が強いため重くなく、錆や腐食に強いことが特徴です。
しかしスチールシリンダーに比べると柔らかいため外部からのダメージを受けやすく、浮力が強いためスチールよりもやや多めのウェイトが必要になります。

ダイビング器材のセッティングの流れ


器材のセッティングは、「シリンダーのチェック」「BCDをシリンダーに装着する」「レギュレーターを装着する」「中圧ホースをつなげる」といった手順があります。
器材のセッティングは命にかかわる大事な準備です。自分でしっかりと確認しましょう。

1.ダイビングシリンダーをチェックする

シリンダーのバルブカバーやテープがされているか確認します。
カバーやテープでバルブが塞がれていれば、充填済みのサインです。ダイビングの後は、使用していたシリンダーのキャップは外したままにしましょう。
キャップを外したら、バルブを少し開いて空気を出し、空気の匂いを確かめます。
排気ガスやオイルなどの異臭がある場合には交換してください。
次に、シリンダーのOリングというゴムの状態を確認します。
劣化してひび割れていたり、切れていたりすると、そこから空気が漏れてしまいます。

2.BCDをシリンダーに装着する

シリンダーバルブが右側に来ているか確認し、ベルトをシリンダーに通して固定します。
ベルトを通したら、BCDとシリンダーの高さを調節します。
高いとシリンダーが抜け、低いと頭にぶつかるため、同じ高さかBCDの方が高くなるようにしましょう。
高さが決まったらベルトを締めてロックし、シリンダーがずれないか確認します。

3.レギュレーターを装着する

残圧計と中圧ホースを左側に、セカンドステージを右側にセッティングします。
オクトパスの位置はレギュレーターによって異なるため、レンタル器材の場合にはインストラクターに確認しましょう。
レギュレーターの向きが決まったらダストキャップを外し、シリンダーバルブとファーストステージきっちり合わせてヨークスクリューを締めて固定します。
この時、力いっぱいに締めてしまうと外す時に苦労してしまうため、3本指で締めることができる程度に締めます。

4.中圧ホースをつなげる

中圧ホースの先端についている金属カプラーを引っ張りながら、カチッと音がするまで押し込んで接続します。
接続したらホースを引っ張って外れないことを確認し、しっかりと接続できたらホースホルダーなどでホースを納めます。

セッティング後は入念なチェックが必要


セッティングが完了しても、インフレーター、レギュレーター、残圧計の入念なチェックが必要です。
ここからはそれぞれのチェック方法について紹介します。

インフレーターのチェック

吸気ボタンを押してBCDに空気が入って漏れないか、排気ボタンを押して空気が抜けるか何度か繰り返し確認します。長めに押したり短い間隔で押したりと何回かチェックします。
また、限界まで吸気して破裂防止機能もチェックしましょう。
インフレーターホースを伸ばすと排気も出来るので、こちらも合わせてチェックします。

レギュレーターのチェック

一気にホースに圧力がかかるため、ゆっくりとシリンダーバルブを開けてレギュレーターに空気を通したら、パージボタンを押しエアーが出るかをチェックします。その後レギュレーターを咥えて呼吸を確認します。この時に息苦しさや抵抗がある場合はスタッフに相談してください。また、残圧計の針が動く場合は、シリンダーバルブの開きが足りない可能性があります。

残圧計のチェック

使用済みのシリンダーが紛れていることもあるため、しっかりと残圧計のチェックをします。
シリンダーが満タンの状態では、180~200気圧入っています。これを下回るシリンダーは使用済みの可能性があるため交換しましょう。

ダイビング器材はメンテナンスが大切

レギュレーターは、ダイビング直後に真水に浸けて海水を綺麗に流すことがポイントです。真水に浸ける前に、ファーストステージについているダストキャップが閉まっていることを確認します。ダストキャップを締め忘れたまま水に浸けてしまうとホース内に水が入り、ホース内部にカビが生えてしまうためです。もし、入ってしまった場合はメーカーでオーバーホールを行ってください。

また、レギュレーターセットには動く部分がたくさんあるため、部品のつなぎ目や溝も動かしながらしっかりと洗います。しかし、パージボタンは押してしまうと水が逆流してホースの中に水が入ってしまうため、押さないよう注意が必要です。真水で海水を洗い流した後は、日陰でしっかり乾かしましょう。完全に乾いたら、メッシュバックに入れ保管してきます。湿気などは避けたほうがいいので、出来れば風通しの良いところがベストです。

定期的にオーバーホールをおこなう

ダイビングの器材は、ダイビング直後に真水に浸けて洗っていても、細かな部分にまで海水が入り込んで金属やゴム部分の劣化やひび割れが起きます。
ダイビング中にホースが破裂してしまったり、正常に空気が出なくなったりすると、安全にダイビングを楽しむことができません。
そのため、年に一度か100本に一度の頻度でBCDやレギュレーターを部品単位に分解して清掃やパーツの交換する「オーバーホール」を行いましょう。
表面はきれいでも中身を空けてみると意外と汚れていたり、痛んでいたりしますので定期的なホーバーホールを心がけましょう。

分からないことはインストラクターに質問しましょう!

ダイビング器材のセッティングは、安全にダイビングを楽しむためには欠かすことができません。自分で器材をチェックすることは大切ですが、セッティング方法が分からないままでは安全にダイビングができません。そのため、分からないことがあればその都度インストラクターに質問しましょう。快適にダイビングをする為に安全なダイビングを心がけましょう。