PADIオープンウォーターとアドバンスの違い。取得するメリットも紹介

更新日:2025.06.04.Wed   投稿日:2021.07.11.Sun

ダイビングライセンス取得キャンペーン

空を飛んでいるかのような浮遊感や、自然が織りなす幻想的な景色を楽しめるスキューバダイビング。ただ、初心者がいきなり深い場所や海底洞窟、沈没船などを潜ることは危険です。より安全にスキューバダイビングを楽しむために、目的とレベルに応じて複数のダイビングライセンスが設けられています。

それぞれのライセンスコースを受講し、知識とスキルを身につければ、今よりも楽しみの幅が広がります。ダイビングライセンスは様々な団体から取得できますが、中でも世界中で最もライセンス発行部数が多い団体は「PADI」です。

そこで今回は、PADIが発行するライセンス「PADIオープン・ウォーター・ダイバー(OWD)」と、「PADIアドバンスド・オープンウォーター・ダイバー(AOW)」について詳しく解説します。

アドバンスまでお得に受講できる!ダイビングライセンス取得コースのキャンペーン情報の詳細はこちら

オープンウォーターとアドバンス講習の内容

オープンウォーターとアドバンス

ダイビング未経験者の多くは、まず「PADIオープン・ウォーター・ダイバーコース」を修了し、ダイビングライセンス(以下Cカード)を取得します。Cカードは、安全にダイビングするための知識とスキルを身に付けたことを証明する認定書です。

PADIのCカードを提示すれば国内でも海外でもほとんどの場所でダイビングができるようになります。Cカードは、初心者レベルからプロレベルまで複数の種類があり、目的に応じてステップアップできる仕組みです。

オープンウォーターダイバーのCカード

オープンウォーターのCカード取得後、より知識と技術を向上させたい場合は「PADIアドヴァンスド・オープン・ウォーター・ダイバー・コース」(以下、アドバンス)を受講します。

オープンウォーターでは基本的なスキルとルールの習得が中心で潜れる水深は18mまでですが、アドバンスを取得すると水深30mまで潜れるようになり、海の景色や水中生物の出会いが一気に広がります

アドバンスダイバーの洞窟探検

たとえば、海底洞窟を潜るディープダイビングや沈船を潜るレックダイビング、潮流に乗るドリフトダイビングなど、よりダイナミックな体験が可能になります。

宮古島で洞窟ダイビング

さらに、講習を通して水中ナビゲーションや浮力コントロールのスキルも向上するため、自分で海を楽しむ自由度が格段にアップします。「ただ潜る」から「海を探検する」へ。アドバンスは、ダイビングを本格的な趣味へと導く第一歩です。

ここからはオープンウォーターとアドバンスについて、それぞれ詳しくご紹介します。

PADIオープン・ウォーター・ダイバー(OWD)でできること

PADIオープン・ウォーター・ダイバー(OWD)

PADIオープン・ウォーター・ダイバーコースでは、潜水計画・トラブル回避法など、ダイビングを安全に楽しむための知識と基礎的なスキルを身につけます。修了するとCカードが発行され、下記の条件でダイビングができるようになります。

(1)日中の比較的穏やかな水域。
(2)水深は18mまでの範囲。
(3)頭上に障害物が無く直接水面まで出られる環境。

「もっと色んなダイビングスポットに行きたい」、「もっと深く潜りたい」と感じる方は、次のステップアップランクとなる、PADIアドバンスド・オープンウォーター・ダイバーコースの受講をおすすめします。

【関連記事】
ダイビングライセンス取得可能な年齢は?取得条件や取得方法を解説!

PADIアドバンスド・オープンウォーター・ダイバー(AOW)でできること

ボートからエントリーするアドバンスダイバー

次のステップであるPADIアドバンンスド・オープンウォーター・ダイバーコースは、オープンウォーター以上のCカードを取得したダイバーでなければ受講できません。

このコースは、アドベンチャー・ダイブという海洋実習の中で、中性浮力やナビゲーションスキルなどを学び、より高度なダイビングスキルを身に付けることが目的です。

アドバンスのコンパスナビゲーション

海中でコンパスを使い、目的地に辿り着くナビゲーションを経験する水中ナビゲーションや、水深18mよりも深い場所の水中環境を経験するディープ・ダイブ、生物観察や水中写真・動画撮影のスキルを学ぶ水中撮影ダイブなど様々なダイビングスタイルを経験できます。

PADIアドバンスを取得すると、水深30mまで潜れるようになり、オープンウォーターダイバーでは届かなかった世界にアクセスできるようになります。

たとえば、近場の海だと伊豆の熱海でのディープダイビングで、美しいサンゴに覆われた沈船を潜ることができます。

熱海の沈船でディープダイビング

西伊豆の大瀬崎では、夜の海で生き物が活動するナイトダイビングにも挑戦でき、より多彩な海の表情に出会えます。

西伊豆の大瀬崎でナイトダイビング

また、アドバンスを取得してスキルに自身が付くと、伊豆大島や八丈島などの離島で大物狙いのダイビングツアーに参加することも可能になります。

ダイバーに人気の宮古島やパラオやモルディブなど海外のダイビングスポットでは、アドバンス以上でないと受け付けてくれないダイビングショップもあるため、旅行先で潜れる場所を増やすためにもアドバンス取得をおすすめします。

プール講習は何度練習しても無料!ダイビングライセンス取得コースのキャンペーン情報の詳細はこちら

資格取得の難易度

「Cカードは誰でも取得できるのか?」と不安に思う人も少なくありません。そこで資格取得の難易度について紹介します。

西伊豆の大瀬崎でPADIアドバンスコース

まず、初心者が受講するオープンウォーターは、ゼロから基礎知識と技術を学ぶため、学科講習やプール講習は修得するまで難しい場合があります。

一方のアドバンスは、スキルに磨きをかけて水中撮影や洞窟の探検などダイビングの範囲を広げることが目的です。

そのため、学科の筆記試験もなく、PADIオープン・ウォーター・ダイバーとしてのスキルを有していれば、問題なく挑戦できるレベルです。

アドバンスコースの特徴

  • 学科の試験とプール講習がない
  • 海洋実習は2日間で合計5回のダイブ
  • 水中撮影やナイトダイビングを経験できる
  • 探検するようなダイビングを楽しめる

それぞれのコースの詳しい流れも説明します。

講習内容の違い

前述の通りオープンウォーターではダイビングの基礎知識と技術を学び、アドバンスではスキルの向上を目指すため、講習内容には大きな違いがあります。ここからはそれぞれの講習内容をご紹介します。

PADIオープン・ウォーター・ダイバーコースの講習内容

オープンウォーター講習の流れ

PADIオープン・ウォーター・ダイバーコースの講習内容は、学科講習・プール講習・海洋講習の3種類です。

学科講習ではダイビング器材の説明や水中世界とその環境の知識、ダイビングプランの立て方、緊急事態の予防法と対処法など、安全にダイビングを楽しむための知識を学びます。

プール講習では基本的なテクニックに加え、水中を安全に泳ぐためのテクニック、トラブルが起きた際の対処法などを、プールで繰り返し練習します。プール講習でダイビングに慣れたら、実際に海で潜る海洋講習です。

海洋講習では、学科講習とプール講習で身につけた知識とスキルを海に潜って実践します。1日2回〜3回のダイビングに2日間参加して、海の中で起こる様々なトラブルに対処したり、コンパスを使って迷わないように帰ってくる練習をしたり、安全に潜るための経験を積みます。

PADIアドバンスド・オープンウォーター・ダイバーの講習内容

アドバンス講習の流れ

PADIアドバンスド・オープン・ウォーター・ダイバー・コースは、20種類以上あるアドベンチャー・ダイブ(スペシャルティ・コース)の中から5つを選択し受講します。

選択する5つのうち、水中ナビゲーションとディープ・ダイブは必須項目です。この2つ以外に、高度な浮力コントロールスキルを身につける中性浮力(ピークパフォーマンスボイヤンシー)や、夜の海に潜るナイトダイビング、水中写真の撮影方法を学ぶデジタル・アンダーウォーター・イメージングなどがあり、必須項目以外の3つは選択項目となっています。

日没後のナイトダイビング

※ダイビング環境や保有スキルによっては実施できない種類のアドベンチャー・ダイブもあります。

【詳しくはこちら】
ダイビングスクールマレアのコース詳細と料金

取得までの日数と料金

ダイビングライセンス取得までの日数と料金

ダイビングスクールは日本各地にあり、それぞれの場所で取得にかかる日数と料金が異なります。参考に、PADIに加盟するダイビングスクールで、全国に11店舗を展開している「ダイビングスクールマレア」の東京店を例にご紹介します。

マレアはゴールドCカード(ライセンスカード)発行可能なPADI加盟店

まず、取得にかかる日数ですが、PADIオープン・ウォーター・ダイバーコースは、学科講習を事前にインターネットで受講するeラーニングプランを活用すれば最短4日間で取得可能です。

PADIeラーニング

eラーニングプランはスクールに足を運ぶ必要はなく、自宅などでPCやスマートフォンを使ってオンラインで学科講習を受けられるプランです。学科講習をすべてスクールで受講する場合は、6日間で取得できます。

PADIアドバンスコースの海洋実習

PADIアドバンスド・オープンウォーター・ダイバーコースは、学科講習約3時間と海洋実習5ダイブを行います。eラーニングプランを活用すれば最短2日間で取得可能。スクールで学科講習を受ける場合は、3日間で取得できます。

次に取得にかかる費用ですが、PADIオープン・ウォーター・ダイバーコースは4万円(税込)~、PADIアドバンスド・オープンウォーター・ダイバー・コースは9万円(税込)です。

時期によって異なるキャンペーンを実施しており、タイミングが良ければ大幅な割引を受けられる可能性があります。お得にダイビングライセンスを取得できるチャンスなので、Webサイトのキャンペーンを見逃さないようにチェックしましょう。

アドバンスまでお得に受講できる!ダイビングライセンス取得コースのキャンペーン情報の詳細はこちら

遊びの幅を広げるためにステップアップに挑戦!

Cカードを取得すればスキューバダイビングを楽しめるようになります。しかし、オープン・ウォーター・ダイバーは、最大水深や環境が限定されているため、ダイビングスポットによってはダイビングの参加を断られる場合もあります。

今よりもさらにダイビングを楽しみたい場合には、より上位のアドバンスライセンスを取得し、潜れるスポットを増やしましょう。

ディープダイビングを楽しむダイバー

日本全国主要都市の東京・横浜・名古屋・大阪・福岡とダイビングリゾート地の沖縄・宮古島・石垣島でダイビングショップとスクールを展開しているマレアでは、スキューバダイビングのことについて毎日お客様から様々なお問い合わせやご相談があります。

このWebサイトのコラムでは、実際にダイバーのお客様から質問があったことを中心に、ダイビングのことをよく知るインストラクターが発信しています。

もっと詳しく話を聞きたい方は、ぜひお店にもご来店ください!

ダイビングライセンス取得コースのキャンペーン情報の詳細はこちら