ダイビングの基礎知識を丸ごと紹介!疑問や不安を解消しよう

更新日:2023.04.10.Mon   投稿日:2021.07.04.Sun

ダイビングライセンス取得キャンペーン

ダイビングライセンスとは

「ダイビングライセンス」とは、インストラクターの指導のもと、学科講習と実技講習を受けて基礎知識があることを証明するための資格です。ダイビングライセンスを取得することで、ダイビング用品の貸し出しが許可され、日本国内だけでなく、世界中の海でスキューバダイビングが楽しめるようになります。一般的には「ダイビングライセンス」と呼ばれていますが、正式名称は「Cカード」で「認定証」を意味する「Certificate」の略称です。

ダイビングライセンスには、ダイビングライセンスを発行している指導団体が複数あり、代表的な団体にはNAUI、PADI、SSIなどがあります。それぞれの指導団体により、ライセンス取得の要件と日数が異なるため、事前に調べて自分に合った団体を見つけましょう。
おすすめの指導団体はPADIです。PADIは世界シェア7割で、世界基準とされており、日本各地にスクールがあります。

ダイビングライセンスの種類

ダイビングライセンスには、指導団体だけではなく種類も複数あります。基本的に初心者は初級コースを取得し、経験やスキルに応じてさらにレベルの高いダイビングライセンスを取得していきます。

PADIで取得する場合、初心者はまず「オープンウォーターダイバー」を取得します。オープンウォーターダイバーコースでは、潜水計画やトラブルの回避方法など、ダイビングを安全に楽しむための基礎知識を学べます。オープンウォーターダイバーコースを修了することでCカードを取得でき、さまざまなツアーに参加できるようになります。

Cカードを取得してさまざまなダイビングを経験すると、さらに上級クラスの「アドバンスド・オープンウォーターダイバー」や、安全性の向上を目指す「レスキュー・ダイバー」などのコースを学ぶことも可能です。上級クラスに参加することで、より専門的かつ安全にダイビングを楽しめます。

ダイビングライセンスの費用

ダイビングライセンスの取得にかかる費用は、指導団体やダビングショップ、コースにより異なりますが、今回はPADIのマレア東京店を例にご紹介します。

「ダイビングスクール マレア」は全国に12店舗あり、東京には池袋店、新宿店、東京店の3店舗があります。東京店は中央区日本橋にあり、7路線からアクセスできる通いやすさと、都内では珍しい自社プールが完備されている人気店です。

そんなマレア東京店のオープンウォーターダイバーコースは、ダイバーデビュープラン・eラーニングプラン・プライベートプランの3プランがあります。ダイバーデビュープランとeラーニングプランの費用は税込60,000円、プライベートプランの費用は税込120,000円です。

ダイバーデビュープランでは学科講習を店舗で行いますが、eラーニングプランは自宅で学科講習を受けられます。2つのプランは最大4人の少人数制ですが、プライベートプランはインストラクターと一対一のマンツーマンで講習を受けられます。

ダイビングライセンスの取得日数

ダイビングライセンスの取得日数もそれぞれで異なりますが、マレア東京店の場合は最短4日間で取得できます。最短で取得したい場合には、eラーニングプランを選択することがおすすめです。

eラーニングプランでは学科講習をオンラインで受講することで、プール講習2日間と、海洋講習2日間の計4日間でダイバーデビューが可能です。なお海洋講習では2日間で4回のダイビングを行います。

また、ダイバーデビュープランでは、eラーニングプランのプール講習2日間と海洋講習2日間の計4日間に加えて、学科講習2日間を行い、計6日間で取得できます。

ダイビングライセンスの取得条件

ダイビングライセンスの取得には、3つの条件があります。1つでも満たしていない場合は、取得できないため注意が必要です。ダイビングライセンスの取得条件は下記の通りです。

  • 年齢は10歳以上
  • PADI 病歴診断書チェックで条件がクリアした方
  • 視力矯正が必要な方は、ご自身の視力に合った度付マスクの用意が必要。

条件についてより詳しく知りたい方は、下記のコラムをご覧ください。
ダイビングスクール マレア「ダイビングライセンス取得可能な年齢は?取得条件や取得方法を解説!」

福岡・大阪・東京・沖縄など全国13店舗でPADI優秀賞を多数取得!ダイビングライセンス取得コースのお得なキャンペーン情報の詳細はこちら

ライセンス未取得でもOK!ダイビングの始め方

ライセンス未取得でもOK!ダイビングの始め方

ダイビングはライセンスを取得することで、自由に楽しめます。しかしライセンスが無くてもダイビングすることは可能です。そこで未経験でも参加できるダイビングをご紹介します。

ダイビングライセンスを取得する

様々な地域でダイビングを楽しみたいなら、ダイビングライセンスの取得をおススメします。費用や日数はダイビングショップより異なりますが、費用は50,000〜70,000円が相場です。
費用にはレンタル器材代や教材代、施設使用料なども含まれていることが多くありますが、念のため含まれているかを調査しておくと安心です。日数は4〜6日間(連日じゃなくてもOK)が一般的です。もちろんお友達と一緒に取得することも可能です。

体験ダイビング

体験ダイビングは、ダイビングライセンスが無くても参加できます。そのため「ダイビングに興味はあるけど自分でもできるか不安」や、「ダイビングとはどんな感じなのか体験してから講習を受けたい」という方におすすめです。

体験ダイビングでは簡単なレクチャーを受けてから、インストラクターとともにダイビングができます。半日コースと一日コースが設けられていることが多く、潜水時間は15〜20分程度、水深は最大で12mまでです。

費用はダイビングショップにより異なりますが、半日コースで8,000〜13,000円、一日コースで14,000〜19,000円が相場です。

また都市部にあるダイビングショップでは気軽に参加しやすいプールでの体験ダイビングを開催しているところも多くあります。まったくの初心者の場合はまずはプールで経験してもよいかも知れませんね。

ダイビングへの不安解消コーナー

ダイビングへの不安解消コーナー

ダイビングを始めるのは勇気がいります。しばらく泳いでいない、泳ぎに自信がないなど不安も多いでしょう。
そこでダイビング初心者に多い疑問にお答えします。ぜひ解答を参考に、ダイビングへの不安を解消してください。

泳げない人でもダイビングはできる?

ダイビングに関する不安で最も多いのが、「泳げないけどできるのか」についてです。
ダイビングは泳げなくても、水に顔をつけられれば楽しめます。そもそもダイビングは泳ぐものではなく水中散歩を楽しむという感覚に近いマリンスポーツです。また息継ぎも必要ありません。

詳しく解説したコラムはこちら
ダイビングスクール マレア「ダイビングは泳げない人もできる!上達と楽しむための基本ポイント」

ダイビングが怖い

「もし水中で息が苦しくなったらどうしよう」など、ダイビングに対する恐怖心から、なかなかダイビングに挑戦できない人も少なくありません。しかしダイビングライセンス講習では、インストラクターが常にそばにいるため、すぐにサポートしてくれます。事前にインストラクターと合図を共有しておき、万が一の時にはすぐに助けを求めましょう。

また、スキューバダイビングはプールなど、浅い場所で慣れるとこから始めるほか、スクールによっては不安が無くなるまで何度でも練習できます。マレア東京店でも、プール講習を無料で何度でも追加できるため、不安が無くなるまで練習が可能です。

ダイビングに向いてない人は?

どんなに基礎知識を身につけていても、ダイビングは命の危険を伴うマリンスポーツです。講習などを最後まで聞き、真面目に受けられない人は向いていません。またメンタルも重要なため、極度の心配性の方はダイビングに慣れるまでに時間がかかる場合があります。

しかし、実はダイビングは体力や泳ぐスキルはそれほど関係ありません。真面目に講習を受けて、リラックスしてダイビングすれば、誰でも楽しめるスポーツです。

コンタクトでもダイビングできる?

ダイビングはコンタクトを装着していても可能です。コンタクトを装着したい場合には、水が入ってきてコンタクトがずれることが稀にあるため、ソフトコンタクトレンズを使用しましょう。また、衛生的に1ダイブごとにコンタクトレンズを変える必要があります。

このようなずれるリスクやコスト、手間を考慮し、度付きマスクの使用をおすすめします。

しかし、ダイビングライセンス講習(初心者講習)の際はマスクに水が入った際の対処方法としてマスククリアというスキルを練習しますので、コンタクトレンズを装着してのダイビングはややリスクが高くなるため、ダイビングショップによってはコンタクトの装着をNGにしている場合もあります。

【女性向け】生理中でもダイビングできる?

生理中でもダイビングは可能です。生理中はドライスーツでダイビングすることをおすすめします。ウェットスーツは水が入ってくるため、お腹を冷やしてしまうためです。また、生理用品は1ダイブごとに交換し、万が一漏れてしまった場合を想定して濃い色の水着を着用するのが一般的です。

なお、生理痛や貧血がひどい場合は、ダイビングは控えるようにしましょう。

【女性向け】ダイビングの水着はどんなタイプがいいの?

ダイビングスーツの下には水着を着ます。おすすめの水着はビキニやセパレートタイプです。ビキニを既に持っていれば、わざわざ買い足す必要もなく、ワンピースタイプに比べてトイレもしやすいです。

肌の露出が気になる方は、ウエットスーツ用インナーやラッシュガードを水着の上から着ましょう。ラッシュガードとは、ウォータースポーツ時に着る薄手のTシャツや長袖のことです。肌の露出が恥ずかしいという不安の解消だけではなく、暑さや寒さ対策、日焼けや傷などの肌の保護にも役立ちます。

ダイビング用品の基礎知識

ダイビング用品の基礎知識

ダイビングは色んな器材を装備して行うマリンスポーツです。始める前に基本的なダイビング用品の名称や、役割について知っておきましょう。
ここからは、使用することの多いダイビング用品についてご紹介します。

ダイビングスーツ

「ダイビングスーツ」とは、その名の通りダイビング時に着用するスーツのことです。水は熱を奪いやすい性質があり、陸にいる時と比べて20倍も早く体を冷やします。体の保温をするために、ダイビングスーツは欠かせません。

ダイビングスーツには主に、ウェットスーツとドライスーツの2種類があります。ウェットスーツとドライスーツにはさまざまな違いがあるため、それぞれの違いや機能性を把握し、自分に合ったものを選びましょう。

ウェットスーツとドライスーツの特徴と、選ぶときのポイントをそれぞれご紹介します。

詳しく解説したコラムはこちら
ダイビングスクール マレア「ダイビングで使うドライスーツって?ウエットスーツとの違いを大解剖!」

ウェットスーツ

ウェットスーツはあえてスーツ内に水を侵入させ、水で皮膚全体を覆うスーツです。作られた水の層により、体を保温します。水が入ってくるため、ウェットスーツの下には必ず水着を着用しなければなりません。

ウェットスーツを選ぶ際には、体にフィットするジャストサイズのものを選ぶことが大切です。サイズが緩すぎると保温性が低下し、体温の低下による体調不良の原因になります。逆にサイズがキツすぎると、体が締め付けられ気分が悪くなり、着脱が困難になります。
そのため、ダイビングスーツはフルオーダーで購入するのが一般的です。全身のサイズを測定し、ピッタリなサイズのスーツを作れるほか、自由にカラー選択できるため好きなデザインのものを作れます。

ドライスーツ

ドライスーツとは水がスーツ内に入ってこないスーツのことで、体とスーツの間の空気により保温します。

スーツとブーツが一体となっており、首と手首には密着性と伸縮性に優れた生地が使用されているため、スーツ内に水が入ってきません。水温が低い場所でのダイビングは、ドライスーツを着た方がよいでしょう。またドライスーツの場合は、スーツの下は水着ではなく、ドライスーツ専用インナーを着用するのがベストです。

ドライスーツには、ネオプレーンタイプとシェルタイプがあります。ネオプレーンタイプは体にぴったりとフィットしたタイプのもので、日本の8割のドライスーツはネオプレーンタイプです。一方のシェルタイプはレインコートに似た素材を使用しゆったりとしたサイズで、海外で主流のタイプです。

ドライスーツを選ぶ際には、首と手首がぴったりとフィットしているかをみます。水が入ってこないように作られているドライスーツは、水の侵入を第一に考えなくてはなりません。ただし水が入ってこないようにとキツすぎるものを選ぶと、動きにくくなり、締め付けられて体調不良を起こすことがあります。
ネオプレーンタイプはさまざまなお店で取り扱っていますが、シェルタイプは取り扱いが少なくサイズやデザインが合わないことも少なくありません。ドライスーツもウエットスーツと同様にフルオーダーで購入することをおすすめします。

詳しく解説したコラムはこちら
ダイビングスクール マレア「ダイビング初心者必見!失敗しないダイビングスーツの選び方」

水中で呼吸するための器材

当然ながら人間は水中で呼吸出来ないため、水中で呼吸をするための器材が必要です。ダイビングでは、タンクとレギュレーターの2つの器材を使って呼吸します。それぞれの詳細は下記の通りです。

タンク

「タンク」とは、呼吸ガスが入っているもので「シリンダー」や「ボンベ」と呼ぶこともあります。「呼吸ガス」とは空気を圧縮したもので、さまざまな容量がありますが、一般的な10Lの呼吸ガスには2,000Lの空気が入っています。

タンクにはスチール製とアルミ製の2種類があります。スチールタンクは固く耐圧性に優れていますが、ダイビング中は沈み気味になります。一方のアルミ製はスチールタンクよりもタンクの壁が厚く、ダイビング後半になるにつれ浮き気味になります。

レギュレーター

レギュレーターとは、タンクから送られてきた空気の圧力を、周囲の圧力と同じレベルまで下げる装置のことです。タンクの呼吸ガスは200気圧という高い気圧で詰められるため、そのままでは呼吸ができません。そこでレギュレーターを用いて呼吸ができる気圧まで調整します。

レギュレーターはダイビング用品の中でも最も高価なアイテムです。機能性により価格は異なり、10〜30万円と幅があります。大手ダイビングメーカーのものであれば、安価でも機能性が高いものが多いため、AQUA LUNGやTUSAの製品がおすすめです。

レギュレーターはメンテナンスにより寿命が大きく変わります。ダイビングを終える毎に、説明書通りの方法で洗浄しなくてはなりません。定期的に正しくメンテナンスすることで半永久的に使用できます。

レギュレーターはダイビングショップでレンタルすることもできますが、定期的なメンテナンスを丁寧に行えば、レンタルよりも購入した方が費用面においてもお得です。

ダイビングでスイスイ泳ぐために着けるフィン

フィンは水中を泳ぐ際に必要なもので、足に装着します。かかと部分のストラップでサイズを調節する「ストラップフィン」と、かかとまで包み込み足との一体感がある「フルフットフィン」の2種類があります。「ストラップフィン」は着脱しやすく、フィット感があるため初心者でも使いやすくあります。ストラップフィンを装着する場合には、ダイビングブーツが必要なため合わせて購入しておくことです。

一方の「フルフットフィン」は、足との一体感により蹴った力が効率的に伝わるため、推進力に優れています。素足で履けますが、足を保護するために専用のブーツやソックスを着用する人もいます。

海中に潜るためのウエイト

ウエイトとは中性浮力を保つための重りで、ベストや腰回りに装着します。中性浮力とは水中で浮きも沈みもしない、均等に浮力がある状態のことです。ウエイトを装着し中性浮力を保つことで、楽に長時間ダイビングを楽しめます。
適切なウエイトは人により異なります。身長・体重・筋肉と脂肪量・スーツの素材や重さ・タンクの素材や重さから、適切なウエイトを判断します。一般的に2~6Kgのウエイトを装着することが多くありますが、インストラクターと相談して適切なウエイトを探しましょう。

詳しく解説したコラムはこちら
ダイビングスクール マレア「タンク・スーツが左右する!ダイビングの適正ウェイトを知ろう」

こだわり派のあなたにあったら便利なグッズ

必ず必要なものではありませんが、持っておくと便利なのがダイビング用カメラと、ダイビング用ライトです。2つについて詳しくご紹介します。

ダイビング用カメラ

ダイビング用カメラとは水中でも撮影できるカメラのことです。水中の綺麗な景色をカメラに収めたいという人もいるでしょう。そんな時にはダイビングカメラを持参することで、自由に撮影できます。カメラにより防水性能が異なるため、潜る深さに合ったカメラを使用する必要があります。

ダイビング用ライト

ダイビング用ライトとは、水中を照らすライトのことでワイド照射とスポット照射があります。ワイド照射は広範囲を照らせるため、洞窟を探検したい時などに活躍します。一方のスポット照射は一点を照らすため、生物をじっくり観察したいときなどに活躍します。光の当たる範囲が大きく違うため、目的に合わせて選びましょう。

ダイビングにまた行きたくなるログブック

ログブックとは、潜水した日時や場所、海洋状況、潜水時間などのダイビングの記録を書き込むノートのようなものです。
ログブックを記録するメリットは、自分のスキルを客観的に把握できること。潜水時間やエアーの消費量から、一目でスキルの向上や現在のスキルが把握できます。

また、ダイビングショップを利用してダイビングツアーの参加する際には自分の経験を証明するためにCカードとともにログブックの提示が必要です。

ログブックはなければ自分のダイビング経験を証明することができなくなるため、受け入れを断られる場合もありますので、ダイビング毎にしっかりとログブックに潜水記録をつけるようにしましょう。

ダイビングの基礎知識

普段過ごしている陸とは全く違う環境の水中に入るダイビング。そんなダイビングでは、ハンドシグナルと耳抜きについて知っておく必要があります。そこでダイビングの基礎知識でもある、ハンドシグナルと耳抜きについて解説します。

ダイビングのハンドシグナル

人間は日常生活の中で気持ちを伝えるために、言葉を使用します。しかし水中では言葉を話せません。そこで意思疎通のために使うのが「ハンドシグナル」です。

「ハンドシグナル」とはその名の通り、手を使って意思疎通を図ること。「OK」や「浮上します」などはダイビング時に毎回使うハンドシグナルのため、必ず必要です。また「エアーがない」や「異常あり」といった、緊急事態を伝えるハンドシグナルも、自分の身を守るために覚えておく必要があります。

ここからは良く使う「OK」と、危険を知らせる「トラブル」のハンドシグナルをご紹介します。まず「OK」のハンドシグナルは、親指と人差し指で丸を作り、残りの指は広げた状態です。親指と人差し指で丸を作るのは、日常生活と同じポーズのため覚えやすいでしょう。また、このハンドシグナルは相手に「OKですか?」と聞く際にも使用できます。

次に危険を知らせる「トラブル」は、片手を上下に大きく振ります。後のハンドシグナルは、トラブルの発生など助けを求める際に使用します。
さまざまなハンドシグナルを覚えて、水中でも意思疎通ができるようになりましょう。

ダイビングにおける最初の壁「耳抜き」

「耳抜き」とは、圧力により発生する鼓膜の痛みを取り除く方法のことです。ダイビングは鼓膜に水圧がかかるため、痛みが生じる場合があります。特に深く潜れば潜るほど痛みが発生しやすいです。このような痛みを発生させないためにも、こまめに耳抜きをする必要があります。

耳抜きには主に、バルサルサ法・フレンツェル法・嚥下法の3種類があります。「バルサルサ法」は、口を閉じた状態で鼻をつまみ、鼻をかむように少しずつ息を吐き出す方法です。「フレンツェル法」は、鼻をつまんだ状態で舌根という下の奥の部分を持ち上げる方法です。「嚥下法」は唾を飲み込む方法です。

説明だけ見ると唾を飲み込むだけの嚥下法が最も簡単に見えますが、ダイビング中は口の中が乾燥し、なかなか唾を飲み込めない人もいます。最もポピュラーな耳抜きは、バルサルサ法です。バルサルサ法は必ずマスターしておきたい方法です。しかし一つの方法だけしか覚えていないと、万が一上手くいかなかった時にずっと痛みが残りダイビングを楽しめません。快適にダイビングを楽しむために、最低でも2つの耳抜きをマスターしておきましょう。

ダイビングスクール マレア「苦手な方必見!ダイビング時の耳抜きのコツと方法を解説」

ダイビングスポット

日本にも多くのダイビングスポットがあります。その中から、特に人気のダイビングスポットをご紹介します。

ダイビングの聖地「石垣島」

エメラルドグリーンの澄み切った海で、マンタやイルカ、サンゴ礁も見られる、沖縄県の石垣島はダイビングの聖地とも呼ばれている人気のダイビングスポットです。深度もさまざまで、流れがゆっくりのスポットも多いため、初心者から上級者まで楽しめます。

そんな石垣島の人気の理由は、潜るたびに違った景色を見ることができ、なかなか見られない生物を楽しめる点です。石垣島の年間平均気温は24℃で亜熱帯海洋性です。そのため冬や春でもダイビングを楽しめます。季節ごとに違った雰囲気の海の景色を見ることができます。

また石垣島には、マンタやウミガメ、イルカなど本土ではなかなか見られない生物も多くいます。特にマンタは「マンタスクランブル」と呼ばれるスポットもあるほど、多く生息しています。水深6〜7mあたりを泳ぐことが多いため、ダイビングライセンスを取得していなくても、出会える確率が高いでしょう。

数々の壮大な地形が魅力の「宮古島」

宮古島には100を越えるダイビングスポットがあります。世界でも有数の地形ポイントも多く、砂地やサンゴ礁、沈船ポイントなど、さまざまな魅力あふれるスポットがあります。その中でも特に有名なのが、伊良部島下地島にある「魔王の宮殿」や「アントニオガウディ」などです。

宮古島の中で最も知名度が高く人気のスポットが「魔王の宮殿」です。エントランスホール、メインホール、寝室の3部屋が一つの通路で繋がっており、部屋に入ってくる太陽の光はまさに絶景。特に8月9月は、綺麗に光が入るためおすすめです。

紺碧の八丈ブルー「八丈島」

黒潮と溶岩の島によって作られた、澄み切った藍色の海が人気の八丈島も、石垣島と宮古島同様、年間を通してダイビングできます。島の周り全てがダイビングスポットになっており、溶岩が溶けて固まった様子や、アーチ、トンネルなどがあります。

最も人気のダイビングスポットは「ナズマド」です。ナズマドにはカメなどの多くの生物が生息しており、運が良ければハンマーヘッドも見られます。しかし潮の流れが早いため、上級者向けです。

「底土港」であれば、水深が10〜16mのため初心者でも楽しめます。底土港には沖に三つ叉のアーチがあり、周辺にテングダイやタテジマキンチャクダイなど、多くの魚が生息しています。

また、八丈島ではアオウミガメを見るのが定番です。日本の数あるダイビングスポットの中でも、最も簡単に見られる八丈島では、アオウミガメを見に来るダイバーも少なくありません。アオウミガメは冬〜春に見ることができます。特に冬場はビーチ付近でも見られるため、アオウミガメを見たい場合には冬に訪れてみましょう。

まとめ

普段は見られない、海の中の景色や魚の泳いでいる姿を見ることができるダイビング。ダイビングライセンス無しでも楽しめますが、ダイビングライセンスを取得することで、よりさまざまなダイビングスポットに行けます。

ダイビングは危険を伴うマリンスポーツです。言葉を発せられないダイビングは、ジャストサイズのダイビングスーツを着て、安全対策やトラブルの回避方法など基本的なことを正しく把握しておく必要があります。

日本にはさまざまなダイビングスポットがあります。基礎知識をしっかりと身につけて、非日常が味わえるダイビングを楽しみましょう。